中澤です。
個人的には,本来協力ゲームにならないと解決が難しい環境問題の
一つとしての温暖化ガス排出規制が,国際政治が多数のプレイヤー
による非協力ゲームであるという現状のためにうまくいっていない
というのが京都議定書を巡る問題の根源だと考えています。
そういう眼でみると,EUなどが日本やカナダに対して大幅に譲歩し
たとはいえ,COP6が合意に至ったのは大きな意味をもっていると思
うのですが,論点がはっきりしない参院選よりも日本のマスコミの
扱いが小さいことを残念に思います。
この問題は歴史的経緯を踏まえなくては理解しにくいと思ったので,
WEBで情報を漁ってみました。結構たくさんの情報が公開されてい
るのに驚きました。ご参考までにお送りします。
・ 環境省のサイト内,「COP3以降の交渉の経緯」
http://www.env.go.jp/earth/cop6/2-1.html
・ 全国地球温暖化防止活動推進センターのサイト内,気候変動に
関する国際連合枠組条約京都議定書−環境庁地球温暖化対策研
究会暫定訳−
http://www.jccca.org/hou/kpjpn.html
・ 京都議定書英語版(PDF形式)
http://www.unfccc.int/resource/docs/convkp/kpeng.html
・ 昨年ハーグで行われたCOP6の公式サイト
http://www.unfccc.int/resource/cop6.html
・ 現在ボンで行われているCOP6, PART2の公式サイト
http://www.unfccc.int/cop6_2/index.html
・ 最終合意案として議長がまとめた,「ブエノスアイレス行動計
画の実施についての要点」(pdfファイル)
http://www.unfccc.int/cop6_2/documents/coreelements.pdf
・ 環境省のサイト内,昨日の合意についてのプレスリリース
http://www.env.go.jp/press/press.php3?serial=2750
・ 最終合意に至ったVideo on demand放送(RealPlayer8が必要)
http://213.187.76.30/demand.php?id=69
・ 会議のLIVE映像(RealPlayer8が必要)
http://www.unfccc.int/cop6_2/webcast/index.html
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Minato Nakazawa, Ph.D. <minato@sv3.humeco.m.u-tokyo.ac.jp>
Department of Human Ecology, Univ. Tokyo
[WEB] http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/index-j.htm
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