大塚です
ごぶさたしております
Subject ちょっと変えました。
中澤さん[BlueSky: 3509]:
> 森林にして開放している限り,資産として運用しているわけでは
> ないので,固定資産税をゼロにするとか,できたらいいですね。
> ナショナルトラスト運動とかもやりやすくなりそうです。
良い案だと思います。
私は国や地方公共団体が借金を返すに当たって資産課税を強化すべき
だと考えているのですがその中で、公共の利益に供する形で管理されて
いる資産への課税を減免することを組み合わせると経済とは違った尺度
での土地などの有効利用が進むのではないかと思います。
怪しげな宗教法人でも固定資産税は免除されているのですから、不可
能ではないと思います。
ただ、山林の固定資産税はもともと安いので、どの程度の効果がある
のかはよく分かりません。また、山林を開放していなくても、生物の多
様性を守るとか、さらに言えば放置して荒れさせたりしないといった公
共性の高い管理はいろいろあり得るので線引きは難しいかな、と思って
います。
澤口@一升金さんはどう思われます?
> そこまでできなくても,[160] [187]で提案された裸地税(裸地が
> ヒートアイランド現象を悪化させることから課税してもいいのでは
> ないかというのがメインアイディアだったと思います)と,森林に
> よる炭素吸収を認める場合のマイナスの炭素税を組み合わせれば,
> 例えば駐車場よりも林にしておいた方が得であるためには,
>
> 駐車代総額−裸地税<マイナス炭素税+自然学習のために開放する文化貢献への対価
>
> となればいいわけですから,裸地税や炭素税を高額にすればする
> ほど受け入れられやすくなりますね。車の台数が減るのでもいい
> のですが。
「裸地税」を思いついた暑い季節がまたやってきました。思い出して
いただいてありがとうございます。
裸地税は「ストック版の炭素税」という位置づけができるのではない
か、と考えています。森林が成立する場所をアスファルト/コンクリート
で固めることで、その場所に生き物やその死体として固定されていたは
ずの炭素を大気中の二酸化炭素にしてしまっているからです。一方、石
油・石炭・天然ガスの消費に対しては「フロー版の炭素税」を課す。
上の理屈から言うと、裸地税は生物量に応じて段階的なものとなるの
が望ましいと思います。そうすれば、ゴルフ場も課税対象になること
でしょう。これによって、フェアウェイが狭くなるとか、ラフが深くな
ったりすれば、日本のゴルフの競技レベルが上がるかも(私はゴルフを
まったくやらないのでこの文は見当違いかも)。
都市部ではさらに「ヒートアイランド加算」をすれば、屋上緑地など
を奨励する機能が期待できると思います。
これらの工夫で中澤さんが出された不等式が成り立つケースを増やし
ていけたら、と思います。
大塚公雄
東京医科歯科大学
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