[BlueSky: 3513] Re:3511 生物の差別的名称


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Tue, 3 Jul 2001 18:42:08 +0900

葛貫です。

須賀さん:
> このことは学会内部の
> 問題というより、一般の方がこの和名をどう感じるかという
> ことが話の中心にあることになります。そうすると一筋縄で
> いかない問題だという気がします。
>
> というのは、公共サービスをになう県の技術者がこの名称を
> つかうことで一般の方に大きな精神的苦痛をあたえることが
> あるとしたら、単に認識の問題、ですますのはむずかしい
> だろうなと思うからです。

そうですね。
うちの息子は、小さい頃、耳の聞こえが悪かったので、言葉を覚え
るのが遅く、聞き覚えた言葉を発するので「リンゴ」が「じんご」、
「ライオン」が「だいおん」等々となってしまい、何を言いたいのか、
わからない時があり、学校でからかわれたりしないかと、親の方が、
かなり気にしていた時期がありました。その時に、差別されたり、
差別用語でからかわれたり、いじめられたりしていたら、私自身、
差別用語に敏感に反応するようになっていただろうなと思います。

中澤さんが【3509】に書かれた
> 妙に配慮することは,むしろ内なる
> 差別意識の存在を肯定しているような気がします。
も、確かにそうだな、と思います。

「違い」を「違い」として認識することを許し、それが人格を否定
する根拠にはなり得ないんだということを、お互い、きちんと弁える
ことができれば、と思います。言葉が持つ歴史、というか、その言葉
から想起されるイメージというものもあるように思われるので、新し
い言葉で、その「違い」を表現することにより、イメージが変わるなら、
それは良い事なのだと思います。難しい問題ですね。
和名の話からズレてしまいました。済みません。

では。







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