[BlueSky: 3476] Re:3474 クローン・ペット


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Thu, 21 Jun 2001 21:57:42 +0900

葛貫です。

小宮さんwrote:
> >ペットのクローンを作りたいという人は、クローンを作ればペットが
> >生きかえるとでも思っているのでしょうかね?

澤口@一升金さんwrote:
> たまごっち(古いね)とかアイボは量産品で同一設計な
> はずですが、他人の品物を自分のものと同一視する人は
> いませんね。
> 形式の同質性が否応なしに了解されている場合は、内面
> 的なアイデンテティにむしろこだわるのでは。

コンピュータが壊れても、バックアップがとってあれば
それを新しいコンピュータにインストールすることにより、
以前と同じ、ほとんど違和感のない状態で使えますよね。

もし、亡くなる前のというか、一番好きだった年齢の脳の
物質・エネルギーの分布状態のようなものを何らかのかたちで
保存して置き、すっかりそのままコピーする技術が開発されれ
ば・・・・・なんて、ちょっと、考えてしまったのですが(笑)。

クローンは、赤ちゃんの状態で生れてきて、一番好きだった
年齢に成長してくるまでに、経てくる過程が違い、その結果
できてきた身体と脳を持っているわけで、それを消去して、
インプットし直すなんてこと、いきものではできない。もし、
できたとしても、倫理的に許されるかどうか。

犬を飼っていた友人がいるのですが、その犬が死んだ直後は、
何て言って慰めていいのかわからないほど、落ち込んでいた
のを思い出しました。
小宮さんが考えられたような意味でつくられたクローン・ペット
は、クローンをつくりたいと思うほど、かつて愛情を注いだもの
の「ゆかりのもの」でしか、あり得ないですよね。
成長がはやいいきもので、外見が似ていれば、それでも、満足で
きるのかもしれない、とも思いました。出資者が何を望んでいるか、
出資金額に見合う満足が得られるか、という問題になるのかな。

動物園の園長さんだった方が、「どうせ、いきものを飼うなら、
それが子供を産み、子育てをする場面、死にゆく場面に立ち会う
経験ができるといいですね。」と仰しゃっていたことを思い出し
ました。クローンがほしいと思うより、その子供を飼う方が、
いのちの流れのようなものを実感できていいかもしれないと思い
ました。住居等の条件から、難しいかもしれませんが。

> クローンペットの利点は、チャンピオン犬が安く買える
> とかそういったことではないでしょうか。

希少であることを売りにしているとしたら、量産したがるかな?




▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。