こんにちは、小宮です
一ノ瀬さん:
> 犯罪者の犯歴を公開するべきか否かで議論が盛り上がっていますが、私は、そ
> の効果に疑問を抱いています。
一ノ瀬さんのご心配ももっともだと思います。カリフォルニアの
例では、性犯罪者の名前や身長、体重、髪や目の色、顔写真、
住んでいる地域を示す「郵便番号」、過去の性犯罪歴などが
CD―ROMにまとめられ、警察がそれを貸し出すというシステム
をとっているそうです。ですから、住民は自分の地区の郵便番号
を入力して、凶悪な性犯罪者がいないかどうかチェックする、
というシステムのようです。
> 一方で、前科を背負う者やその家族にとって、その犯歴を公開されることが如
> 何に過酷であるかは、指摘するまでもありません。
この件に関しては、おっしゃるとおりだと思います。ある程度リンチ
のようなことがおこる可能性も否定できないでしょうね。特に凶悪
犯罪者の場合は、恐らく日本では社会的な生活は送って行けなく
なるでしょう。結局は、加害者側の人権と、被害者側の権利と、
どちらを優先させるべきかという問題になると思います。従って、
安易に犯罪者の犯歴を公開するのには僕も反対で、
・凶悪犯罪
・再犯性が高い
・他人の人権を無視した犯罪
という条件にしぼって公開されるべきだと思われます。で、
これに合致しているのが性犯罪だと思うのです。
先にリンクしたMSNのコラムに渥美東洋・中央大教授(刑法)の
話が載っていたので引用してみます。
「米国では、『性に対する尊厳への罪』、すなわち性犯罪は、
言論の自由や犯罪者の人権保護の対象外にあるという判例が
定着しており、カリフォルニア州の情報公開も、こうした判例に
基づいて導入されている。日本でも、同様の制度の導入を検討
することは、技術的に十分可能で、後は、公開をする上でどんな
制約を加えるかなど、人権と社会防衛とのバランスの問題に
なるだろう」
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