[BlueSky: 3214] Re:3212 ブッシュ政権、京都議定書不支持


[From] "gengorou" [Date] Fri, 6 Apr 2001 21:26:59 +0900



小宮さん、お返事をありがとうございました。
        ゲンゴロウ
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【小宮さん】
>環境と経済、本当に難しい問題ですよね。

フントに、むずがじい。。。
でもでも、大切なのは、、きっと、それですね。
「難しい」ということを知ること。。。

【小宮さん】
>そもそも環境保全も、経済発展も、結局は
>目指すところ(幸せな生活)はほとんど同じはずなのに、なんで
>こう矛盾してしまうんでしょう?

矛盾というと、タテとホコ。。。
対立させてしまうから、矛盾となってしまうような。。。
「経済と環境」の問題は「効率と安全」の問題と似てます。
何か考え違いをして対立してしまう。

>環境保全というのは、経済発展
>よりも目立った効果が見えないから、どうしても軽視されてしまう
>のかもしれませんね。長期的な利益というものを全ての人が
>見通せるようになれば、環境問題ももっと重視されて、解決が
>簡単になるのかもしれませんが。

まったくおっしゃる通りだと思います。
まさに!「長期的な利益を見通す目」がキーポイントだと。

長期的に、マクロ的に考えて、
環境がその土台にあるということの認識がないから、
環境問題が経済的な視点から除外されやすくなるの
だと思います。
土台が沈めばその上に何を構築しても全体的には
地盤沈下を起こすのに、それを見ることができない。

沈む船の中で、デッキに上がるためにエレベータに
乗るようなもの。。。

ある企業の経営者が他企業との競争だけを見ている
と他企業に勝つことで優秀な経営者と見られるけど、
相手の企業も沈んでいる状態を見抜ける人にとって
は、「だめだよ〜、あの企業に勝っても会社は、
沈んでるよ〜」ということで、ダメ経営者になりますね。

つまるところ、自己中心的な人間の目には、
長期的は、せいぜい20年、、いや、5年。。
次の世代だとか、何千年後の世界を見つめる目などない。
たまに長期的なものの見方をした発言があるかと思うと、
目先の利益を得ンが為の大義名分だったり、
美しい愛を語るかと思うと、愛を利用した
「あなたのためよ饅頭、、はいどうぞ!!」
自分を心配して、自分のことばかりを見つめて、
自分を支えている周囲を不幸にして、
どんどんと自分もダメになって行く。。愚かです。。

>個人単位で環境意識を高めていくという解決策は、最も有効な
>方法なのでしょうけど、やはりそう簡単にはできないようです
>ね。

このことについては、考えるところがあります。
個人単位、つまり庶民感覚の方が、、環境意識は強いように思います。
若い人たちは、ほんとに環境を心配している。。(当たり前か?)
政治の中心(じいさん)に近づけば近づくほど、
産業のトップ(じいさん)になればなるほど、
環境意識が希薄な感じがします。(やっぱり当たり前か?)
自分勝手なヤツが、多いのが経済界だと思います。

>昔、囚人のゲームとかの話もあったと思いますが、

うっわーーーーー!!!「囚人のジレンマ!!」
それだぁー!それですよ!!小宮さん、すごい!

>みんなが実行すれば解決する問題でも、一部の人が裏切れば、他の皆は
>損をしてしまう。それで結局みんな実行しない、っていう話が
>ありましたよね。まったく僕も、温暖化が進んで将来大変なことに
>なるっていうのが分かっているのに、なんで電気の無駄遣い、
>エネルギーの無駄遣いをしてるんだろう、と思うことがありますよ。

「囚人のジレンマ!!」
集団の仕組みを知りたくて、、ゲーム理論を、ちょーど、
偶然にも読んでいるところです。
読んでいて、、まったく気が付きませんでした。。

ゲーム理論は、むずかしくてよく分かりませんが、、
ゲーム理論、つまり「意思決定理論」こそ、考えるべき考え方だと思います。

あの「囚人のジレンマ理論」・・・
よくあの「囚人」と名付けたものだと感心してしまいます。
裏切り、不信、抜け駆け、だまし、自己中などは、
もう、、ほんとに盗人根性なのです。
そういう根性というか、考え方では、もうダメなんです。
羅生門になってしまうんですよね〜。。

あの「囚人のジレンマの理論」は、
裏を返して考えてみると、まさに解決の道が見えるような・・・。

囚人は相談することが出来なかったから、
互いが損をしない意思決定がなかなか出来ない。。
つまり、信頼のない状況では愚かな選択がなされるということの
よい例だと思います。。。
「囚人のジレンマ」こそ、この環境問題には重要なことがらの
ように思えます。
(もしかしたら、難しくないかもな。。。出来るかも。。。)

戦争もそうだと思います。
「非協力的なゲーム」で、自分だけの利益を求める意思決定をすると
もう、それは必ず戦争になり、長期的な視野においては、
だれも得をしないはめになる。。。
「協力的なゲーム」では、話し合いをして、、大きな利益は誰にもなくても、
破滅にはならなず、長期的には、皆に利益が与えられるような気がします。

日本のトップはどうも、むっつりで、愚かな意思決定の方法ばかりを
とりたがるような気がしてなりません。
(ちがっていたら、ごめんなさい。政治家の皆さん)

余談ですが、
第二次世界大戦後の処理では、おそらくこの考え方が、
すでにアメリカの政治経済界にあったから、
平和な解決が成されたのだと思います。
アメリカにこのゲーム理論がなかったら、
日本は玉砕の道を進まされていたかもしれません。
で、今日の世界の発展はなかった。。

もう世界は、大航海時代から、、
       つながっているんだよぉぉ〜。。。

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小宮さん、ありがとうございます。
    気が付かなかった。。。うれしい。。
             ゲンゴロウ。。。









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