[BlueSky: 3188] ドーキンス


[From] HIROKI Masato [Date] Fri, 23 Mar 2001 19:06:23 +0900

後藤さん、須賀さん、みなさん

広木@ICUです。

ネタ振っときながら余り参加せず申し訳ないです。
ドーキンスに関しては、須賀さんと後藤さんのお二人で、
まとめて下さって、ほんと、申し訳ないです。

# スレッドは「ミーム」というより、
「ドーキンス」になってしまいましたね(^^)

   ..というわけで、タイトル変えてます
      (スレッド化しない事を願う...)

ミームに関しては、別メール出すかも知れません。

> ただ、ドーキンスの著書がまだまだ波及していくだろうことを考えると
> き、社会的混乱を招かないような用語法の検討を行動生態学界には期待
> したい、と思っているわけです。

このあたりは、
私はまさにその責任を負わねばならない立場にあるわけですが...
なにせ「anan」が、
「遺伝子がきめる私の人生」なんて特集を組む時代ですから(笑)
(笑い事じゃないって?)

進化生物学の分野でも、「selfish」という言葉は誤解を招きやすいので、
他の言葉を使うようにしようという動きも一部にあります。
ほんと、一部ですが...
しかし、この言葉が定着した現在では、
もはや手後れの観があります。

しかし、「日常的な意味」を持つ言葉の使用が、
内容のあらわす意味を想像しやすいであろうメリットもあると思います。
「包括適応度」など、数式が出てきただけで
拒否反応を起こす人も多数だと思いますので...
言葉狩りにならずにうまく定義できればよいのですが..

これは行動生態にどっぷり首までどころか、
完全にその中で溺死しているわたしの甘えでしょうか?

> 後藤@帯畜大です。
>
> 広木さん【3123】:
> > 「利他的な遺伝子」、あってもいいですよね。
> > ただしそんなもの、集団中に広まらないから、
> > めったにお目にかかれない、と。
> 現存の生命界全体の遺伝子プールについて:(進化的に)利己的な遺伝
> 子の割合を100とすると、(進化的に)利他的な遺伝子は0.000
> 0001ぐらいでしょうか?0を何桁続けたらよいのでしょう?
>
> 進化的永続性を基準にとれば、したがっってまた、生物学的機能を基準
> にとれば、存在しないに等しい(つまり、生物学的に意味をなさない)、
> と断定してもよいのでしょう?

すみません、本当に言葉遊びだったのですが。
ただ、変異の生成プロセスを考えるのは、
生物学的に意味はある、と、思います。
ただ、こだわる理由は全くないです。はい。
「ミーム」と一緒で、
「利己的/利他的」という言葉を使わなくても説明できますから。

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広木眞達(HIROKI, Masato)
国際基督教大学生物学教室加藤研究室
〒181-8585 三鷹市大沢3-10-2
TEL 0422-33-3269 (加藤研究室)
email address:hiroki@icu.ac.jp
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