[BlueSky: 3156] Re:3142 「河川と共生する治水」


[From] Minato Nakazawa [Date] Mon, 19 Mar 2001 11:24:40 +0900

中澤@東京大学人類生態です。
# 昨日の信州大学の研究会には,結局いけませんでした(娘のリク
# エストでドラえもん映画に付き合ったため)。

早速のご返事,ありがとうございます>野池さん。

(件名:[BlueSky: 3142] Re:3118 「河川と共生する治水」に於
て)Sat, 17 Mar 2001 22:39:12 +0900頃,NOIKE Motokiさん:
> 参加者の方(ぼくは面識がないと思う)が当日の報告をまとめてくださっているので、
> 発言内容はこちらを参考にしてください。
>
> http://www.ued.janis.or.jp/~kuropull/katteren/datu-damu.htm
臨場感溢れるレポートで,参加者の熱意が伝わってきました。
欧米に右へ倣えだったのは,都市計画だけじゃなくて,河川管理
もそうだったのですね。彼我の風土の違いを考慮せずに。

> 主催者兼コーディネーターとしては緊張の連続でした。
お疲れさまでした。

> 内容については、活字にしようかと打診中です。
これは,期待したいです。当日参加できなくても詳しい話を
知りたいと思っている人は,(長野県民に限らず)たくさん
いると思います。もし録音があるなら,テープ起こしで一言
一句読んでみたいです。

> もし一言でまとめとすれば、ダム建設や治水のあり方は、
> 上流下流、流域全体で考えていく必要があろうということ。
> その議論も、地域はもちろん、そういう範囲で交わしていくことが大切。
> こうして簡単にまとめてしまうと、当たり前の結論ですが、
> それが納得できる意見が各講師から出ました。
当たり前といえば当たり前ですが,これまでのダム建設に当
たってはあまり配慮されてこなかった見方ですよね。
大事な視点だと思います。

> 「地元の意見」を尊重するよう知事に求めていますが、
> 自分達もその具体的な方法を示さなければならないのですから、
> これからそれぞれの正体が明らかになっていきます。
ああ,確かに。

> ダム問題を越えて、開発のあり方が問われていくでしょう。
> こちらも具体案を示す必要があります。
> 知事も議員も市民団体も住民も、みんな議論に巻き込まれてきたわけですから、
> 「これぞ、新しい民主主義の幕開け」なぞと、ぼくは思っています。
議会制民主主義と直接民主主義の相互補完的なあり方ですね。
もっとも,完全に住民の意見を出せるようになれば,議員は
いらなくなって,完全な直接民主制にできるかもしれませんね。
案件ごとに意見代表となる市民団体をいくつも作って議論しあう
という,議員の総パートタイム労働化をかつて構想したことが
ありますが,可能かもしれません。

> 知事が打ち出している「脱ダム」「造林」「里山保全」、
> 長野県の環境問題からは目がはなせませんよ。
同感です。長野県だけじゃなくて,日本の他の地方はいうに及ばず,
森林による水源涵養機能が大事だという意味では,森林伐採が
進む熱帯地方にも共通した大問題について,解決策を考える
モデルケースになりうるかもしれません。
頑張りましょう。

=====
Minato Nakazawa, Ph.D. <minato@sv3.humeco.m.u-tokyo.ac.jp>
Department of Human Ecology, Univ. Tokyo
[WEB] http://sv2.humeco.m.u-tokyo.ac.jp/~minato/index-j.htm


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