[BlueSky: 3142] Re:3118 「河川と共生する治水」


[From] NOIKE Motoki [Date] Sat, 17 Mar 2001 22:39:12 +0900

野池です。

Minato Nakazawa wrote:
> > 「脱ダム宣言」をはぐくむ緊急シンポジウム
> 帰国前日だったので参加できなかったのが残念ですが,どういう感
> じだったのか,ご報告いただければ幸いです。

参加者の方(ぼくは面識がないと思う)が当日の報告をまとめてくださっているので、
発言内容はこちらを参考にしてください。

http://www.ued.janis.or.jp/~kuropull/katteren/datu-damu.htm

「どういう感じ」かといえば、だいぶ盛り上がりました。
参加者は新聞では400人とありますが、最終的に470人は越えたようです。

内輪話しを少しすれば、3月6日に開催を決めて、ほぼ1日で講師が確定。
8日夜からメールを流し始め、9日にマスコミに流し、
10日、11日と新聞に掲載され、チラシはなしで、470人ですから、
その関心度の高さがわかります。
全員そろっての打ち合せはたった15分。
主催者兼コーディネーターとしては緊張の連続でした。

内容については、活字にしようかと打診中です。

もし一言でまとめとすれば、ダム建設や治水のあり方は、
上流下流、流域全体で考えていく必要があろうということ。
その議論も、地域はもちろん、そういう範囲で交わしていくことが大切。
こうして簡単にまとめてしまうと、当たり前の結論ですが、
それが納得できる意見が各講師から出ました。

知事は一歩後退したかのようにも見えますが、そんなことはないと思います。
また、県議会各派は、最初は反脱ダム宣言でまとまっていましたが、
ここにきて、対応がわかれてきました。
「地元の意見」を尊重するよう知事に求めていますが、
自分達もその具体的な方法を示さなければならないのですから、
これからそれぞれの正体が明らかになっていきます。

ダム問題を越えて、開発のあり方が問われていくでしょう。
こちらも具体案を示す必要があります。
知事も議員も市民団体も住民も、みんな議論に巻き込まれてきたわけですから、
「これぞ、新しい民主主義の幕開け」なぞと、ぼくは思っています。

知事が打ち出している「脱ダム」「造林」「里山保全」、
長野県の環境問題からは目がはなせませんよ。


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