[BlueSky: 2991] ブラックバス討論会 (3) 後半の 2


[From] Kimio OTSUKA [Date] Mon, 26 Feb 2001 21:11:12 +0900

大塚です

 期待した話題にならなかったためか2部は記憶が希薄です。ごめんな
さい。

 教育が話題にのぼりました。清水さんによると、バス釣りを通じた自
然体験が青少年の健全育成に大きく寄与しているそうです。高宮さんに
よるとこれから総合学習の教材に売り込むそうです。
 かくまさん(秋月さんだったかもしれません)からは「殺して食って
こそ生命というものを感じることができるので、釣った魚をまた放すバ
ス釣りでは教育的な効果は低い」との指摘がありました。「殺さずに放
すことで生命を大切にすることを学ぶ」との反論があり、この点での議
論は平行線でした。
 水口さんは「校庭の池などでバスを飼ってみれば、バスがすぐに他の
魚を食い尽くして、その後は外から餌を与えないと自滅してしまう事な
どで、生態系の仕組みに触れることができて教育的である」といった指
摘がありました。

<大塚の感想>
 水口さんの指摘はとても良い指摘ですが、同様の実験はもっと小さな
生き物で水槽レベルの規模でも可能です。飼っているバスが違法放流の
材料に使われないためには四六時中監視しなくてはいけないのでその点
でも教材としては不利です。
 地元の魚を対象にした釣りではもっと豊かな総合的な学習ができるの
ではないでしょうか?たとえば、東京では釣り竿職人が江戸時代からの
手法で竿を作っています。それを見学する。材料の竹についても考える。
獲物のハゼが減ってしまった要因について考える。残された数少ないハ
ゼの生息地が危機に瀕している・・・。
 最後に清水さんが「とにかくバス釣りが好きなので、これからも続け
たい」というだだっ子のような発言をされましたが、これが青少年の健
全育成の成果では困ります。
 剣道は青少年の健全育成に寄与しているると思いますが、外でやたら
と竹刀を振り回してはいけません。バス釣りも屋内の釣り堀あたりが妥
当だと思いました。竹刀と違ってバスは自分で増えます。


 第3部
 会場の参加者からは様々な意見が出ました。
 琵琶湖の漁師さんからは生活が危機にさらされているという深刻な報
告がありました。西日本の比較的若い方からは、物心ついたときから身
近な魚はバスだったとして、バスが悪者になっていることにとまどいが
示されました。一方、現在バスが分布を広げつつある東北からは、最近
まで見られた魚(たくさんの種を挙げられました)がバスの出現と共に
急速に姿を消しつつあるとの報告がありました。
 今回の討論で触れられなかった問題、例えば釣り糸の放置などのマ
ナーなどについても話し合って欲しかったという意見も出ました。

 司会者(立教大の濁川さん)の「たまたま何かの間違いか何かで会場
に来てしまった人−先入観がないと期待される−」というかなり無理な
リクエストに応えた「子供の引率で来た母親」という方の「メディアで
はバス釣りのかっこいい部分だけが強調されていて、今回話し合われた
ような問題が意識されないまま流行が作られているように思った」とい
う言葉が印象に残りました。
 
<大塚の感想>
 読み返すとわずか2日でずいぶん記憶に偏りが生じているようです。
会場が混雑していて椅子に座れなかったこともあり、メモを取らなかっ
たことがそれに拍車をかけていると思います。

 (1) のはじめにも書きましたが、釣りを愛する方からのご報告をお待
ちしています。 

大塚公雄
東京医科歯科大学


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