[BlueSky: 2978] [2973] 下水道と米の研ぎ汁


[From] m-ozawa@gw1.gateway.ne.jp (小澤 美香) [Date] Sat, 24 Feb 2001 22:59:36 +0900 (JST)

小澤@府中です。

> 小澤さん、はじめまして、葛貫です。

はじめまして、葛貫さん。

> 考えが足りなかったでしょうか。

そんなことを言ったつもりではなかったのですが。
単に、本当のことを知りたい、伝えたい、というだけで。

葛貫さんのように、自分に出切ることを一つずつでも実行しようとしている意識
の人は以下の展開予想には
含まれないと思いますが、今後の展開を予想してみます。

今後、ますます無洗米は環境に優しいというキャッチフレーズが一人歩きするで
しょう。
すると、他のことはともかくこれなら出切るということで多くの人がトライして
みるでしょうし、
またその中の多くの人にとっては味の違いも許容範囲でしょうから、当然継続す
るでしょう。
すでに、生協の中でもふんばってきた(らしい)生活クラブも組合員からの要求
を無視すると他でお米を
買われてしまい、結果折角の減農薬米が売れなくなるとの理由で、無洗米販売を
するらしいです。

ここでは、全くの免罪符です。
どの程度、効果があるかを全く明らかにしない、口上だけだと思います。
それを言ってしまうと、便利というキーワードだけになってしまいます。
便利と言う名目では、後ろめたさを断ち切れません。
私が昔サラリーマン時代に教わったセールスの鉄則を思いだします。
「うそは言ってはいけない。が、本当のことを言う必要はない。」

もし、下水が引かれているところで、下水処理及び河川・海洋の水質にとって、
とぎ汁のBOD・窒素・リンが
本当に問題なら別ですが、佐川さんもおっしゃっておられたように、問題ではな
いようですし、そうなると
「いいことやっている」という満足感だけが残ってむしろ根本問題に気がつかな
い状況が長続きするだけに
なるのではと、危惧します。

東京の下水施設課でも、「とぎ汁なんて考えたこともありませんよ。そんなこと
を言っているんですか?」
と言われました。

まあ、「先々高度処理施設の拡充で問題解決」と考えている上での発言だとは思
います。
私は、先述したように、分散処理の道を選択すべきではないかと考えていますが



佐川さんが書かれたことをまだよく理解していませんが、もしかしたら、おしっ
こは一回づつ流さずにためてから流すことを
励行するほうが、とぎ汁を考えるとより下水には良いのかな?

> 当時、私が考えていたことは、とぎ汁として懸濁させ、種々の廃液と
> 混合される以前に、固体の状態で回収できれば、資源として有効利用
> しやすいのでは、ということでした。排水処理の際生じる余剰汚泥は、
> 重金属等の有害物質の混入が懸念され肥料として使えない場合もある
> ようです。米に限らず、農蓄水産物の副産物(廃棄される部分)は、
> いろいろな物と混ぜずに分別しておけば、成分を把握することができ、
> 有効利用しやすいのではと思いました。


とぎ汁の資源化ですが、これもかなり限界的な話かと思います。
米は精米すると重量にして約10%のぬかが取れます。このぬかは、一部は店頭
で売られ各家庭でヌカ床に使用されますが、
ほとんどは業者が回収して油になっています。米ぬか油です。
酸化しにくく、コレステロールの吸収を防ぐ、みのもんた番組御用達の製品です


また、最近は産地で田畑に肥料としてまかれはじめました。さらに、雑草除けに
もなるそうです。
ハウス内で、通路に撒いてわざと菌を繁殖させてその効用で病気を防ぐというこ
とも行われています。
稲わらの還元とあいまり、やっと昔の知恵が今風に解釈されて蘇りつつあります

この傾向は、もっと拡大するでしょう。廃棄物処理費用を払わずに済むし、肥料
・農薬代が安く済みます。
その上、減農薬により自分の体は楽になる。

つまり、ぬかのほとんどが既に活用されているか、その方向にあり、
とぎ汁に含まれている栄養分は、ぬか全体から見ると、かなりマージナルではな
いでしょうか?
また、粘土方式無洗米では、粘土化したぬかは二次使用できるのかな?



別の話題として、長野の脱ダム宣言が取り上げられていますが、下水も本来関連
していますよね。
私も、切り身で考えるのではなく、思考を広げて考えてみます。
その上で、また書いてみます。








▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。