中澤さん、青空MLのみなさん
後藤@帯畜大です。
中澤さん【271】:
> 後藤さん:
> > エコ・フォビアを、より批判的な(冷静な)視点で検討すべきである(↓)とい
> > う問題提起として受け止めましたが、「フォローアップがなされなければならな
> > い」というのは極論のような気がしますが、どうでしょうか?
>
> ぼくが最も言いたかったことは,
以下、了解です。
中澤さん【271】:
> > 僕が環境教育において最も恐れることは、環境問題が複雑で総合的な問題である
> > のに対し、思春期前のこどもにとって、本来の問題関心が、より広い社会ではな
> > く身の回りの社会だけなのだ、というギャップです。
> ですから,身の回りの環境問題,でいいと思います。
>
> > したがって、特に「小学生と環境」という点では、あくまでもローカルな課題で
> > 「楽しむ=遊ぶ=学ぶ」という視点が重要だ、と思っています。
> それはもちろんです。でも,問題があれば,それを意識することは
> 決してマイナスにはならないと思うんです。うーん,発達段階にも
> よるでしょうが。小学校高学年なら,ただ楽しむだけでなくても
> いいのではないでしょうか?
自発的に意識できる課題であれば、もちろん問題ないです。指導する側には、
「頭でっかち」にならないような配慮が求められる、ということが僕の言いたかっ
た事です。
この意味で、農業実践と食の問題は、とても有意義なテーマであるように思いま
す。校舎の周りを自分たちの農場で囲ったら楽しい感じがします。
・・・僕が子どもだったら、農場を荒らしちゃうかもしれませんが。
この間の青空MLの一連の投稿を読むと、農業問題が環境問題の中核になってい
るという感をますます強くしました。
「小学校高学年なら,ただ楽しむだけでなくてもいいのではないでしょうか?」
という点ですが、「ただ楽しむだけ」という事を言いたいわけではありません。
好きこそ物の上手なれ
ということです。これが、芸術、学問、、、すべての道の王道でもあるでしょう?
> > ・・・「成績評価」や「総合的な視点」を導入すると、本来の子供の素直な問題
> > 関心と現実の問題とが遊離し、環境問題について「頭でっかち」の態度を
> > 養成してしまうのではないか、ということです。
> この懸念はわかります。基本的に,点数をつけることには意味がない
> と思っていますので。こういう科目でも成績ってつくんですか?
成績評価も難しい問題ですね。評価には(真の意味での)教育的効果がない、と
いうことは明らかなように思えるのですが、世のママ族は、点数をつけてもらい
たがっている側面があると思いますから。学校側もつけたがるし。
後藤 健
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