[BlueSky: 2940] Re:2936 センス オブ ワンダー


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Tue, 20 Feb 2001 10:45:47 +0900

葛貫です。

やまもとさん:
> でも、この作品を映画化するのは少々大変な気がしますねぇ。
> (いやただなんとなくですが・・・・)
> ”言葉”では表現しているものの、言葉に閉じこめてしまうだけでは
> もったいないような別のものを感じられたのもので・・・

学生の頃、自然観察指導員の講習会に参加したことがあったのを
思い出しました。
静かな山の中で、「目を閉じて、音を聴き、匂いを感じ、空気の
流れ、温度を感じなさい。3分間経ったと思ったら目を開けて。」
というプログラムがありました。
頭の中でゆっくり数えたつもりなのですが、私は2分くらいで
目を開けてしまいました。数えることに気が半分いってしまって、
匂いや空気の流れまで、気が回らなかったです(笑)。
エナガ、センダイムシクイ、シジュウカラ、ゴジュウカラの鳴き声、
(事前に聞いたことがなかったら、鳥の鳴き声として一括りかな)、
葉擦れの音、隣の人の動く気配・・・・。目を開けて確認したくて
仕方がない。自分が如何に視覚情報に頼っているのかを実感しました。

映画は、映像と音だけ。
映画を見ることが、外へ出て行くきっかけになるといいですね。

あと、001年2月17日(土) 5時0分
『こんにちは赤ちゃん - 泣いて、笑う、感情豊かなロボット
「MY REAL BABY」(MYCOM PC WEB)』
http://news.yahoo.co.jp/headlines/myc/010217/cpt/05000000_myccpt098.html
と言う記事がありました。たまごっちの次は、体温を持ち、自己主張
するネコや犬のかわりに、最終的にそれほど良心の呵責なくリセット
できるロボットが売り出され、次は、赤ちゃんか・・・・。
外にある自然だけではなく、妊娠・出産・育児という自分の身体の
内側の自然を体験することを選択をする人も減って行くのかなと
思いました。
まあ、今、一番過剰にあるのはヒト資源で、産まない選択というのは、
もう既に産み終え、遺伝子を残した者にとっては、ありがたい、と
言えるのかもしれません(笑)。過渡期に年齢構成が原因となって
種々の問題が生じるとしても、それは余生を託っている者ではなく、
社会を担っている年代が、イニシアティブを取って背負いきれない
部分は、現実的に対処して行くしかない。次世代、次々世代を犠牲
にして、旧世代が生き延びようとする生物ってヒトの他にいるのかな、
等と思いました。

あと、葛貫【2932】:
>共感のかすかな炎を持続させるためには、若い心が持つ強風より、
>適切な距離を保ち、炎が消えないように、それぞれが生きている場に、
>そっと空気を送り続けるような気持ちの方が大切なのかもしれないと
>思いました。
は、単に、もう若くない私個人の好みのスタンスです。
広報、仲間を増やすことを目的に参加していらっしゃる方も沢山
いらっしゃることと思います。
言うまでもないことですが、このMLに、熱力学的死をもたらさない
ためにも、どうぞ強い風、吹かせて下さい<(_ _)> 。

では。



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