葛貫さん みなさん
須賀です。
葛貫さん:
> 科学(事実の羅列を客観的に帰納・演繹する知的体系)と哲学(真善美
> という主観的な価値観が加味された知的体系)が明確に分離されていな
> かった頃に考案された複雑系の制御法について、何となく考えていました。
>
> 漢方の傷寒論、中国の易経、ユダヤ教のカバラ、スーフィーのエニアグラ
> ム等々、「と」の世界ですね(笑)。言語化し、指標を定め、測定し、数値化
> する、という科学の手順、そのたびにかかるフィルターや限界・誤差を、
> すっとばした、もっと直接的な情報処理体系が、あったような気がしました。
> 科学者である須賀さんに、もちかける話じゃないですね(笑)。
えっ!? 葛貫さん、僕のことを「科学者」とおっしゃいましたか?
本物の立派な科学者のみなさんに失礼です(笑)。
この話題におつきあいできないのは、わたしが「科学者だから」じゃ
なくて、こういう話題でみなさんの前でお話しできるほどの知性がない
からですよ。この点については混同なさらないでください(笑)。
確かに、複雑系としての?精神・社会・自然界をあやつる技芸(art?)
の体系と、より多くの視点からみて疑問の余地の少ない自然界への理解
をきずくことをめざす近代的な自然科学の体系は、別のことをめざして
いるような気がしますね。
でもどちらもヒトの知的・身体的能力にねざしていることはまちがい
ない。それを組織化し、社会のなかで共有する技法や目的がちがうと
考えればいいのかな。
あとはもっと大きな知恵をおもちのみなさんにおまかせします(笑)。
Takeshi SUKA
Nagano Nature Conservation Research Institute (NACRI)
E-mail: suka@nacri.pref.nagano.jp
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