[BlueSky: 2810] Re:2803 TV と TV ゲームの影響力


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Mon, 29 Jan 2001 17:09:01 +0900

こんにちは、葛貫です。

ゲンゴロウさん:
> 映画マトリックスについて。。。
> あの映画を振り返って考えてみると,すごい脚本だったのかもしれません。
> 見た後は,特撮を抜いたら,3流映画かなぁ〜と思っていた。

「酷い現実の世界から隔離され眠らされ、夢の世界を現実のように
感じさせられている人が沢山いて、外からそれを見る主人公」という
構図、どこかで見たことあるなと思っていたら、光瀬龍さんの「百億の
昼と千億の夜」というSFを、もとにした萩尾望都さんのコミックでした。
#私が持っている光瀬さんの文庫本は1973年にでた新版ですから、
#もとの物語は、もっと前に書かれていたのですね。

あと、中澤さんの【2787】、
> 燃やすと灰と骨と二酸化炭素,もし不完全燃焼だったら一酸化炭素や,
> 硫化水素とか,ともかくエネルギー的には無駄になってしまいますが
> (火葬場で発電でもすれば別です),昆虫や微生物やミミズに食べ
> られる方がバイオマスを増やすことに貢献するのでなんとなく気分が
> いいと思います。いまの日本では無理でしょうけど。
という話と、小宮さんの人クローンを話を読んで、これも、どこかで見た
ような話だ、と考えていたのですが、これは、新井素子さんの「チグリス
とユーフラテス」という、宇宙へ移民した人達の物語でした。
良くできたSFは予言書のように見える時があります。

私の周辺にも不妊症で悩んでいる人が何人かいます。
化学物質や社会的なストレスの影響で、自然な状態で子供が産まれ
にくくなっているとしたら、人工授精のように、クローン技術も受入れら
れて行くようになるのかな・・・・・。
尊厳死が一般に受入れられるのと、どっちが先かな。

直接関係ないようですが、病気が治らず死ぬことを失敗とみなし、生か
して置くことを求める医療と、不妊症の人がクローンを作りたがることの
根は同じで、「諦め、受容する」ことをしないということなのだろうな、
と思います。
そのような思いが技術の進歩をもたらしたわけで、他者が口を出せる
問題ではないのですが、個人的にはnever give upのようなのが好きで
はないので・・・・。
どこで諦めるかは、個々人の心と財布の問題ということになるのかな。

では。



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