[BlueSky: 2703] Re:2702 状況判断と危機感


[From] "akira " [Date] Tue, 2 Jan 2001 13:30:19 +0900

みなさん、あけましておめでとうございます。akiraです。

澤口さん:
> 歴史から部分を切り出して再評価するのは趣味の範疇であって、正当
> 化の規範とはならないでしょう。
歴史から学ぶ、と言う事があるからこそ、極めて人間的な進歩がある
のではないですか? それを趣味と言われては・・すべての歴史学は
ホビーになってしまいますね(笑)

> いつの時代でも芸術、文化、思想はパトロンと改革者、すなわち不労
> 所得階層の存在なしには成立しえません。不労所得はそのまま自然か
> らの余分な収奪に直結しています。
これは文明世界に限って言えば、ほぼ正しいでしょう。けれども、澤口さんは
いわゆる先住民の自然に随順した生活の中に、芸術や文化や思想がない、
と考えるのですか。それこそ、文明的な傲慢では?
また、棚田などを中心とした田園生態系、薪炭林を中心とした里山生態系など、
人間が資源をを得るために自然に働きかけた結果、逆に生態系が多様化し、
安定し、豊かになった例はたくさんあると思います。その成り立ちが
きわめて見やすいのが江戸時代だと言われています。

> 環境を保護するという運動が結局人間の思考の産物として出てきてい
> る以上、環境がどのようなものであって欲しいかという我々の恣意が
> からむことは否定できないのです。
その恣意というのは、どのような成り立ちで形成され、どのような内容で、
誰によって、どのような形で問題にからんでいるのでしょう。その結果、現在
起こっている事は? 恣意というのは、まさに恣意で有るがゆえに、変更
可能なのではないですか? つまり、環境問題で問われているのは恣意の
存在ではなく恣意の内容だということです。

> 憲法というのは基本的に国家権力による無制約な国民生活への介入を
> 阻止するためのものですから、国民生活の上位に環境保護を位置づけ
> ることはできないでしょう。
現在の資本主義経済システムは、まさにその国家権力によって先導・扇動
され、国民の未来への選択権を極端に制限しているのではないですか?

> 手続き的にも、基本的人権などもそうなのですが、憲法があって基本
> 的人権が与えられるのではなく、憲法に優先して基本的人権というも
> のがグローバルな支持を受けている、という事実があって、しかるの
> ち憲法に記載される、という順序になります。
環境保護はグローバルな支持を受けていないのでしょうか?

> 憲法は努力目標ではなく普遍的な意志と事実の提示です。
> したがって、最初に改正ありきという論は少し無理があります。
環境を守らなければならない、というのは普遍的な意志と事実ではないのかな?

どうも、澤口さんの発言からは、ご本人の価値観や方向性というものが見えません。
せっかくサブジェクトが「状況判断と危機感」なんだから、是非、澤口さんの
状況判断というものを聞いてみたいですね。そして、将来展望や対策も。

それでは。





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