[BlueSky: 2636] Re:2594 金銭コストとカロリーコスト


[From] HIROKI Masato [Date] Thu, 21 Dec 2000 20:13:01 +0900

akiraさま、みなさま

広木@ICUです。最近メールを見る頻度が少なくて、
新しいものから見てるので、
レスの順序が逆になってます。

> 為替レートにしてもそうですが、いわゆるグローバリゼーション経済というものは、
> 基本的にアメリカを中心とした先進国が、いかに快適に消費にふける事ができるか、
> というのをモチベーションとして構築されています。
> そこを支配しているドグマは、「人は消費すればするほど幸せになれる。浪費すれ

> するほど豊かになれる」というなんとも非論理的なものです。
> 「浪費すればするほど、豊かになれる」これって日本語としておかしくないですか?
> 正しくは、浪費すればするほど貧しくなる、のはずですね。
> こんなことは小学生でさえ分かりそうなものですが・・・ 

「浪費できる程資源を集めた人は豊かだ」でしょう。
「贅沢は素敵だ」は、普遍的な事実だと思います。
(↑推奨しているわけじゃないですよ、
お分かりいただけてると思いますけど念のため。)

> 繰り返しますが、自然生態系はカロリーコストの収支によって成り立っています。

これは、平衡点を論じた時の話ですね。

> 貨幣経済コストなどというものは、人間社会の内部でだけ通用する仮想であって、
> それは、自然生態系の論理と真っ向から対立する、というより、その存在を完全に
> 否定すらしかねないものです。

量的な取扱いをすれば、個体間相互作用と平衡点を
対立せずに扱えるはずです。
ただ、パラメーターが増えて面倒臭いから皆やらないだけ。
ですから、局所的な平衡点を問題にするやり方は、
問題解決にはつながらないと思います。
スローガンだけでは多くの人は動かない、と。

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広木眞達(HIROKI, Masato)
国際基督教大学生物学教室加藤研究室
〒181-8585 三鷹市大沢3-10-2
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email address:hiroki@icu.ac.jp
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