[BlueSky: 2591] Re:2588 稲わらの輸入


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Sat, 16 Dec 2000 17:14:47 +0900

葛貫です。

邑瀬さん:

> 日常生活ではあまり使われなくなりましたが、稲わらは近隣諸国から大量に輸
> 入されていますね。用途は主に肉牛用飼料や建築資材、緑化工にもしばしば使
> われます。国内で集めるにはコストがかかるということでしょうか。また、収
> 穫の機械化により長いままの稲わらは特に手に入りにくいようです。

そういえば、10月26日に報道されたニュースなのですが、
「稲作農家から畜産農家への稲わら融通事業不発(河北新報)」
http://news.yahoo.co.jp/headlines/khk/001026/loc_news/14200000_khknws013.html
中国からエサ用に輸入された稲わらが牛の伝染病、口蹄(こうてい)疫の
感染源である可能性が考えられ、口蹄疫など伝染病の感染防止のため、
農水省は3年以内に稲わらを完全自給することを目標に、農家へのPRや、
稲わら収集への助成金など、さまざまな対策をスタートさせる、
という記事がにありました。
口蹄疫はウイルス性の疾病で、狂牛病とは異なり人には無害ですが、牛や
豚、羊などに感染し、伝染力が強く、農場全体の家畜の処分、市場の閉鎖
といった対策が取られるため、畜産業へ大きな打撃を与えるそうです。

輸出入等により、疾病が短時間で広範囲に広がり、収拾がつかなくなって
しまう。経済性とリスクとの擦り合わせで決まることになるんでしょうが、
ものの流れの収支決算は、なるべく狭い範囲でつける方が無難な気が
します。何で、地球規模で物を動かさなければならないか、誰が得をする
のか、よくわからないです。

口蹄疫の危険に対する農水省の対応は、比較的速やかに行われたように
思われます。

朝日新聞のサイトhttp://www.asahi.com にあった、
「遺伝子組み換えの血液製剤代用品が急増 危険性未知数」
http://www.asahi.com/1215/news/national15003.html

「監視策、国の責任示さず 血液事業で中央薬事審議会 」
http://www.asahi.com/1215/news/politics15016.html
と言う記事を読み合わせると、厚生省も責任逃れすることばかり考えていな
いで、失敗に学び、現実的な対応をさっさとしてほしいな、と思います。
さっさと対応ができない事情でも抱えているのかな。

では。



▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。