[BlueSky: 2564] Re:2545 人間の quality


[From] HIROKI Masato [Date] Thu, 7 Dec 2000 16:43:50 +0900

広木@ICUです。

> 明治時代に造られたコンクリート建造物が、現在でもしっかり現役で頑張って
> いる、と言います。現在よりはるかに劣っていたであろう建築技術が
> 何故、百年を超えて生き続けているのか?

いいものしか残っていないからです。
のこらなかった、その他大勢がいくつあったか、
サンプリングの手法の問題となります。

> ぼくが思うに、それは人間のクオリティではないでしょうか。
> 文明開化して、欧米列強に追いつけ追い越せと、国全体が登り調子の時に
> は、人々はおしなべてひとつの気概を持っていた。
> それは、「よーし、天下国家に恥じないものを造ろう!」とでもいう様な・・・
> 千数百年立ち続けている法隆寺にしても、宮大工さんの言う、「樹齢千年の
> 木を伐って使うなら、千年は立ち続けるものを造らなければ・・」という言葉に
> それが表れていますね。
> 現在、国家的規模の建設プロジェクトでも、それに関わる人間の内何人が
> 「よーし、天下国家に恥じないものを造ってやろう!」という気概を持って
> いるでしょうか?中でも、直接素材、生コンなら生コンに触れる人足レベルで
> 果たして、そんな気概を持った人間が居るでしょうか?
> 明治時代には、おそらく人足レベルでもその気概が存在していたのでしょう。
> そう、人間としての気概、そしてクオリティです。それが現在ほど劣化して
> いる時代はなかったのでは? そう思います。

上記の理由で、いかなる時にも手抜きをするものはいる、
しかし、後世には残らなかった、
と、推定できます。
しょせん、人間のやることはいつの世も、
そんなに変わらないと思いますが。

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広木眞達(HIROKI, Masato)
国際基督教大学生物学教室加藤研究室
〒181-8585 三鷹市大沢3-10-2
TEL 0422-33-3269 (加藤研究室)
email address:hiroki@icu.ac.jp
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