小宮です。COP6は決裂してしまいましたが、環境庁から
今回のまとめが発表されていました。
「COP6(気候変動枠組条約第6回締約国会議)評価と概要」
http://www.eic.or.jp/kisha/200011/69478.html
今回は合意に至りませんでしたが、いちおう2001年5月に
再開、ということになっているようです。いろいろニュース等
見ていると、森林吸収量を大幅にCO2削減枠にカウントで
きるという日本案が各国に受け入れられなかったのが大き
な原因であったようですが、次回までになにか解決策が出
るでしょうか?この資料からは、今後も日本は立場を変え
るような印象は受けませんでした。とすると、他国がこの点
を譲歩してくれるかどうかですが、これもちょっと難しいよう
な気がします。
政府としては、今は景気回復が第一優先で、温暖化対策
は後回しといったところなのでしょうか。案外、今回の結果
は民意を反映しているのかもしれません。リストラや倒産
が相次ぐ中、今の普通のサラリーマンにとっては将来の
温暖化危機よりも、株価の方が大問題である人のほうが
多いのではないでしょうか。あんまり話題にも昇らないし
(僕の周りでの話)。今の世の中、景気を必ず回復させま
す!と公約する政治家と、景気回復は難しいですが、
COP6は成功させす!と公約する政治家とどっちが票を
集めるんでしょうね。もし前者であるならば、景気がよほど
回復するか、気を回復させながらCO2も削減できるような
妙案が出ない限りは、次回の会議でも合意は難しいんで
しょうね。
#自分でもちょっと考えてみましたが…エネルギー代を
値上げしても、電化製品に税をかけても、景気は悪くなり
そうだし、やっぱり景気回復とCO2削減の両立は難しそう。
新しくCO2削減のためのベンチャー企業でも立ち上るとか
しか思いつかないですけど、これも本質的な解決にはな
らないような気がしますし。
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小宮 祐一郎
can32960@pop07.odn.ne.jp
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