[BlueSky: 2369] Re:2367 調査捕鯨拡大にたいして、米が制裁発動


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Sun, 17 Sep 2000 10:56:00 +0900

こんにちは、葛貫です。

先程、隣の家の避雷針に、雷が落ちて、凄かったです。
隣の家では、テレビが全滅、我が家ではビデオデッキがこわれてしまいました。
何年か前に、避雷針と同じ位置にあった鯉のぼりのポールに、雷が落ちた時は、
目の前が真っ白になり、矢羽は飛び散りで、今回よりショックは大きかったので
すが、電化製品の故障はなかったような・・・・。まあ、今回と負荷が違うだろう
から避雷針の効果を云々しちゃいけないか。

佐藤@ミシガンさん【2367】
>どんな社会的、政治的な問題なのでしょうか。政治的な取引のカードとして日
>本政府が使おうとしてるって事はあり得ない気がしますし、

大統領選挙を控えた米国の候補が、環境保護団体を支持者に引き込もうとし
て捕鯨調査の禁止の要求を打ち出したと言う下記の記事を見かけ、日米間の
問題というより、米国内の政治的な都合が絡んだ問題なのではないか、と思い
ました。米国にいらっしゃる佐藤さんは、この記事を読まれて、どのように感じ
られますか?

私は、あるいは選挙の結果、あるいは、選挙が済んだ後、どのような対応に
なるか、楽しみに(?)しています。
何で、日本側がマッコウクジラとニタリクジラを調査の対象に加えたのか、
もよくわかりませんが・・・・・

Yahoo! ニュース http://news.yahoo.co.jp/headlines/
「大統領選にらみ即断 摩擦発展の可能性薄く 調査捕鯨で米、
対日制裁(西日本新聞)」
http://news.yahoo.co.jp/headlines/nnp/000915/loc_news/10450000_nnpnws015.html


商業捕鯨再開を強調−捕鯨基地、網走で国際捕鯨委の報告会(北海道新聞)
http://news.yahoo.co.jp/headlines/hkd/000901/loc_news/08010000_hkdnws009.html
という記事もみかけました。


>> 次には、マグロもカツオも食べちゃいかん、と言い出しそうです。
>   いや、その可能性は大いにあると思います。

>帰結は当然、マグロの”商業”捕獲の禁止ですよね。”絶滅寸前の種”とラベルが
>貼られれば、科学的根拠の再確認ではなく、情動的な運動となりえます。

はい。
ミナミマグロなどは、いずれ調査捕獲も禁止するつもりなんじゃないですか。

1961年生れの私が小学生だった時代には、給食にでる位、鯨肉は一般的な
蛋白源でした。今、何に置き換わっているのでしょう。(個人的には、鯨肉は
好きじゃなくて、食べおわるまで居残させられた、嫌な想い出があります (T.T) )
これら水産資源について厳しい評価をするのは、畜産物輸出国、あるいは、
畜産用飼料の輸出国であるように感じてしまうのは、私の邪推でしょうか。
(政治・経済的な事情に関しては疎い方なので、間違っていたらごめんなさい。)
私は水産関係の調査・研究報告書の抄録を作成する仕事をしているのですが、
国際海洋法で義務づけられた総漁獲可能量を算出しようと、各地の研究機関が、
一生懸命調査しています。【2358】にも書きましたように、天然海域における資源
量の推定値は、その時々、その場その場で変化する物理・化学・生物学的条件
に左右される孵化率、成長率、各成長段階における生残率、再生産率等の推定
の上に成り立っており、未だ精度の良い推定値は得られず、推定方法、いや、
それ以前のサンプリングの方法が検討されている状態です。

イルカの仲間や、クジラの仲間が、大量に浅瀬に乗り上げ、斃死してしまう
原因はわかったのでしょうか?
もしかしたら、化学物質の汚染の影響かもしれない。化学物質の影響で、水産
資源の再生産率も低下しているのかもしれない。もしかしたら、ウシのゲップが
一因となっている温暖化、海水温の上昇が資源量に影響しているのかもしれない。

減っているのだから兎に角、捕獲をやめよう、という理屈もわからないではない
ですが、「資源量が減少している本当の原因は、まだ、わからない。」ことを忘れ
てはいけないです。「可愛い鯨ちゃんやイルカちゃんを人が取るなんて許せない」
ではなくて、きちんと、減少の原因を解明し、解消は無理でも低減する方向へ
動かさなければならないのだと思います。

これから食糧問題を考える時に、水産資源の利用は重要な課題になります。
何となく正義な気分やエコな気分を味わい、優しい私を演じるのではなく、
持続可能な利用を視野に入れた資源の利用法を検討していかなければ、
拙いのではないでしょうか。



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