[BlueSky: 2308] 微生物の研究と応用資材について


[From] "Kikuhiko Mizusaki" [Date] Sat, 2 Sep 2000 23:41:07 +0900

水崎@浦和市在住です。
上野さん、邑瀬さん、横山さん、
そしてMLの皆さんこんばんわ。

邑瀬さんと横山さんのMLのまとめを
おこがましくもさせていただきます。

邑瀬さんより、
> 自然界にいる微生物のうちで我々が特定できているものは
ほんのわずかです。
> 例えば、近くの川の水を一般的な培養法で調べても、全細
菌のうちの数%わか
> ればいい方です。理由としては、培養条件が特定の菌種に
しか有効でない、生
> きていても増殖しない状態の菌がいる、などが考えられま
す。もちろん死んだ
> 菌もいるでしょうが、菌が生きているか死んでいるかの明
確な判断方法もまだ
> 確立していません。
>
> バイオフィルム(つまり台所の流しなどにできるヌルヌル
した膜状のもの)が、
> 自然界の至る所に見られ、微生物の主要な棲息場所の一つ
として最近注目され
> ていますが、それすらまだよくわかっていないというのが
現状です。

これが、微生物研究の現状ですね。
しかし、その利用については各種発酵利用産業があることか
らも判るように、
確かに有効な手法です。

邑瀬さんより、
> 微生物を用いた商品をよく見かけます。しかし、微生物を
特定する術を我々は
> ほとんど持ち合わせていないのに、ヨーグルトなどの限ら
れた菌(を利用して
> 作ったもの)ならまだしも、複数の微生物種の入った製品
の品質管理をどうや
> ってしているのだろうと常々不思議に思います。納豆の種
菌(たねきん)です
> ら、結局は農家の方に代々伝わる技術で、なおかつそこで
ないと殖やせないそ
> うです。つまり、中身が科学的にはわかっていないので
す。

横山さんより、
> 例えば醤油、以前老舗の醤油の工場に見学に行ったのです
が、もろみ段階で今でも何が
> どうなって醤油ができるのか分からないとか・・・・だけ
ど美味しい醤油であることは
> 事実。
>
> 前に紹介した牛糞処理液も開発者は実体は解らないとハッ
キリ言ってました。だけど、
> それを撒いて、臭いと蠅のない牛舎をこの眼で見たときに
は正直驚いた。
>
> その反対に説明は良く解るけど、複雑な系を解析的に説明
しようとして事実から乖離
> した??菌がその逆の例ですね。開発者自らが行っていた
効果試験で彼らが言ってい
> る効果が無いことをこの眼で見ましたからね。質問されて
開発者は「効果が出るまで
> 使い続けろ」と言われてましたが・・・・
>
農業用資材についても、同様です。肥料・土壌改良材について
は、
明確な法的規定がありますので、それ以外の資材として、
効果のはっきりしない資材が山ほどあります。
それぞれに、狂信的な支持者も居ます。
(展示会に黄色い帽子かぶってサンプル配っている物と
か、、、)

それだけに、邑瀬さんの言われるような、以下の姿勢が非常
に大切になってくるのですね。
> 話がそれましたが、微生物を用いた製品ついては、(中身
がよく分からないだ
> けに)薬品なみのしっかりした実験をして効果を確認した
上で、販売(配布)
> を認可する必要があると思います。

僕は、農業でなく造園業に従事していますが、良く微生物資
材を勧められます。
困ったことに、例えば肥料に隠し味として添加されており、
おおっぴらには、言えませんが、こんな効果もあります。と
言った宣伝をされます。
きっちりとした評価方法を確立したいものです。
________________彡彡_
@_ _ _ _ __
__)
@_Message for you from K.Mizusaki ___)
@ _ _  ̄ _)_
@_ Office:
k-mizusaki@sumirin-sfl.co.jp _)
_@ Private:
kmforest@sc4.so-net.ne.jp _)
@_____________________)
| | | |
| | | |
巛 | | 巛 | |巛
^^^^^^^^^^^彡^^^^^^^^^^^彡彡^^^^^^^^^^^^^^^^彡
^^^^^




▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。