[BlueSky: 2201] Re:2198 帰化生物


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Mon, 31 Jul 2000 15:17:07 +0900

こんにちは、葛貫です。

一昨日まで、長野県水産試験場の事業報告書を読んでいたのですが、
野尻湖で密放流されたコクチバスによるヨシノボリ等のハゼ科の仔稚
魚の食害が問題になっていました。野尻湖でコクチバス・オオクチバス
の再生産が行われており、駆除方法を検討しているようです。

調査期間を通じて、ルアー釣の釣り針が残った状態で、リリースされ、
体内で針が腐食してしまっているコクチバス個体も結構みつかってい
ました。
キャッチ アンド リリースなんて言うと、結構、ナチュラリストっぽくて、
いい気分なのかもしれませんが、実際、どんなものなのだか・・・・・・。

【外来魚ブルーギルを飼料としてリサイクル】
 琵琶湖の固有種のモロコやニゴロブナの稚魚や卵を食べるため、
漁師に嫌われている外来魚のブルーギル。このブルーギルを養鶏の
飼料としてリサイクルする試みが始まった。京都市にある「京都魚
アラリサイクルセンター」に持ち込まれるブルーギルは1日1トン。
これを魚のアラなどともに魚粉に加工。トウモロコシや大豆かすと混
ぜて飼料にしている。滋賀県ではブルーギルを1キロあたり150円で
買い取っているという。(7/29 共同通信)

という記事も見かけました。

駆除するために捕獲したものを、ただ捨てるのではなく、このように
有効利用できるといいですね。

それにしても,釣の対象が、外来魚でなければならないという、必然性は
あるのかな?と思います。
リゾート地でバス釣という、誰かに作られたパック旅行のような擬似
自然の楽しみ方、業者にのせられているようで、貧しいな、と思います。
でも、他の楽しみ方を教えてくれる人が身近にいなければ、マス・
メディアに載っているものから、選択するしかないのかな、と思います。

外来魚といえば、
角田・小田川でピラニア釣り上げる/注意呼び掛け(河北新報)
http://news.yahoo.co.jp/headlines/khk/000729/loc_news/08310000_khknws013.html
という記事もありました。

昨日、テレビで、ニューヨークで、鳥類がキャリアーで、蚊により媒介
されるウエストナイル・ウイルスによる脳炎の発生が懸念されている
と,放送されていました。
昨年夏季に発生したその脳炎は、冬季には発生がみられなくなった
のですが、ウイルスを保有している蚊のニューヨークでの越冬が確認
されたため、大規模な蚊の駆除が行われているということでした。

ペットとして輸入される鳥類や飛行機を通して,日本への上陸も起こり
得るということでした。

飼い主が責任を持つといっても、目に見えないウイルスまで責任を負い
切れるわけがない。
個人の道楽を国として何処まで許容するか、はっきり線引きする必要が
あるように思われました。



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