[BlueSky: 2151] Re:2142 Re2136 命の軽さ


[From] "Hiroyuki Sagawa" [Date] Thu, 13 Jul 2000 22:48:49 +0900



こんにちは、佐川です。

[後藤さんwrote:2142]
> 命の軽さも重さも「教えるべき」ことではなく、「感じてもらう」しか
> ないことであるとは思いますが、、、

なのに、「子供に命の尊さを教えよう」なんて言葉が軽々しく使われている。

> 社会的文脈における「命の軽さ」は、この、群れの巨大化のひとつの帰
> 結であるように思います。葛貫さんが仰るとおり、社会にとっては代替
> 可能なひとつの歯車に過ぎなくなっている。これを一年前、僕は、貧困
> の増大とみなすことができる、と結論しました。

子供が都市の中で生きて行くには、知るべきことがあまりにも多すぎる
ような気がします。大人が時間をかけて学習したことを、子供は短期間
で覚えなきゃいけないんだから、相当なストレスだと思います。

> 「個人の尊重」を体現できる人格を形成するためには、愛情豊かで強靭
> な感性が育てられるような社会的仕組みが必要であると思われます。

事実として「人の命は軽い」が、それは、「あなたの命が軽い」という
ことではない。

事実として人は世界の構成要素にすぎないが、それは、「あなたが
世界の構成要素にすぎない」ということではない。

少なくとも、↑のようなアンビヴァレントな感性を保持できる、勁い理性
を持って欲しいです(自戒を込めて)。


> また、難病と戦っている人、一命を取り留めた人、、、など、「命にま
> つわる人生観」は「重い」でしょうが、僕自身はまだそういう「重さ」
> を身につけていないので、こうした側面については発言を控えます。

う〜ん、後藤さんにそう言われてしまったら、私は、何も言えなくなって
しまいます(^_^;)。


佐川でした。





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