[BlueSky: 2035] 小学校での女の先生の数について


[From] "nokita" [Date] Sun, 4 Jun 2000 19:48:00 +0900

ゲンゴロウさんに質問なのですが、ゲンゴロウさんは現在の学校教育に何をお望みで
すか?

文部省も心の教育・道徳教育の強化などを盛んにいいますが、既にやってきたことで
はないでしょうか?

現在のように価値観が多様化した社会では、学校教育に対する要望も保護者によって
は180度異なります。
私も教育現場で働く一人ですが、生徒を育成することを通して社会に貢献することを
望んでいます。
私が最近感じ、現在勉強中のものに「交流分析」という心理学があります。 日本で
は心理学というと
専ら病理であり異常心理であったり、教育関係で習う心理学にしても、臨床的なもの
はありません。
教師もそうですが、高学歴の保護者も、はては政治家すら自分の心理状態の管理はで
きていないように
思います。 私は、心理学そのものを生徒に教えていますが、いろいろな問題が発生
したときに、
エゴグラムをとって(書いている間に自己分析をおこなうので話しやすい。)それを
見ながら話をしたり
保護者と生徒の間の交流のまずさを指摘することで、かなり効果がでています。
道徳では、「答えがないのが道徳」という教師も多く、こちらの意図する範囲におさ
まらないことも多い
(昔は価値観や生活体験に差が無く、範囲内に収まっていた。)のですが、交流分析
を通すと
答えの範囲が見えてきますし、今まで気づかなかった別解にきづくこともあります。

最近の子供の非行ですが、私は二通りだと思います。

交流分析では人間にはP・A・Cという3つ詳しくは(CP:きびしい親 NP:保護
的な親 A:大人  FC:自由な子供
  AC:従順な子供)があり、そのバランスからそのひとの状態をみるのですが、

最も多いのが、読み書き計算といった基礎学力をみにつけさせることができず、FC
が暴走しているタイプ
「今がよければいい・将来のことは関係なく打算的」「なんでも自分の思うようにな
ると思っている」
残虐で他人のことは考えない、自分勝手・・・  まさにわがままな子供がそのまま
大きくなっている
しかしこのタイプはAがあがりさえすれば(基礎学力がみについていれば)、ごく普
通の人間といえます。
そういういみでは、学習指導の方法を改善し、FCを働かせながら(遊んでいる感覚
や遊びの要素を持たせながら)
読み書き計算といった学習を身につけさせる工夫がいるとおもいます。
速読や記憶術といった方法をとりいれて、今までできなかったことができるようにな
る体験をさせるのも
いいとおもいます。
最近気になるのは、自分の子供がどの程度の本を読める・字を書ける・意味を知って
いるか?
といった基礎学力にかんして把握していない親が多いと思います。
本1冊ぐらいは一気に読んでしまえる程度の力があれば、非行に走ることはあまりあ
りません。
 
FCは対処療法としてはそれを抑えて(強く叱る)Aの回路を開きAに働きかける
(じっくり話をする)も
ありますが、中途半端だとFCが余計に反発したり、子供に「自分は悪い子だ」と
いった暗示を与える
ことになります。 最近の子供は、中途半端な対処療法でFCを強化されている場合
が多いようです。


次に多いのがFCを押さえ込んでACが異様に大きくなっているタイプ、これは精神
病に移行する場合も
おおいのですが、表面的には「いい子」で、その攻撃性を内側(自殺)や外側(いじ
め・殺人)に向ける
ことがあります。 一般的にAは高いので、交流分析を教えてやれば、自分の感情を
コントロールする
ことができるようになります。 心理学を知ることにより、いままでコントロールで
きないと思っていた
感情やそれにともなう言動をコントロールできるようになる。 自分の心理状態を知
り、無理をしない
、自分の状態を健康に保ったり、他者からのストレスをうまく避けるなど、効果は大
きいようです。
個人的にもよくつかっており、定期的にエゴグラムを取りに来る生徒や、
卒業してからも相談にくる生徒もいます。

道徳ではなく心理学を教え、自分の心の状態を健康にたもつ事が、このタイプの解決
策といえます。

また、心理学を学ぶことにより、病理の心理は手遅れにならないうちに専門機関にま
かせるといった
判断の遅れを防ぐことができます。(自分が非難されるのをおそれて、問題を抱え込
んだり、無視したり、
責任のなすりあいをしている場合が多い・・ 終わったことはやりなおせない、これ
からどうするか
現状を受け入れて、未来を模索する態度があるかどうかを考えて欲しい)

個人的には、基礎学力が不足していると考えられる場合、総合的な学習をその指導に
あてることができる
ようにすること。 国語・数学といった教科の時間数をふやし、本を読んだり字を書
いたり、辞書をひいて
意味を調べたり、足し算やかけ算を丁寧に反復して教えたり、ローマ字を教えたり
保護者や地域のボランティアが、できない生徒に個人教授(逆に教師が個人教授をし
ている間、他の子供の
相手をしたり)をするなど、おちこぼれ(ゆとりの教育を文部省がはじめてから多く
なった)をなくす
努力をすること。 小学校高学年では教科担任生とする(教師の専攻の違いで教科に
よっては
お粗末な授業もある、また、多くの大人がてを入れることができる。)こと

また、心理学系の大学・学科・教養科目の増設・臨床心理士の育成・交流分析のよう

臨床型の心理学を現場の教師に学習させる事、道徳のかわりに心理学(中学校程度か
ら)を
おこなうこと。だと考えています。
精神性疾患による病気休業・退職者が非常に多いのも教職員・・ 自己の精神衛生の
ためにも・・

by nokita







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