[BlueSky: 2004] Re:2003 Re :貧しい親の子は大学に行けないのか?


[From] Ayuko Ohkawa [Date] Wed, 17 May 2000 18:44:18 +0900

このMLってこんな話題でも良いのかちょっと考えてしまうのですが。

> <後藤さん:2000>おっ、ミレニアム!!
> > ・・・現在、月額4万5千円前後ですが、昭和40年代中頃では月額千
> > 円です。下宿代も、月4千5百円〜1万円程度ですので、週2度
> > の家庭教師をすれば、奨学金を貰えば親からの仕送りが全くなく
> > てもやっていけた筈です。
>
> ↑このために、今でも(今だからこそ?)進学をあきらめる人が結構い
> ますね〈私もその一人〉。
> 特に、理工系に進みたいといった場合は、進学はまず無理でしょう。

 私は福岡市出身の29才、弟は28才。働き手は父のみ、年収500万に
満たなかった中小企業の機械の塗装職。お金を出してくれるような祖父母
なし。(今は弟は就職したが、父の収入はもっと低い)

 そんな家庭の姉弟は塾にはお世話にならず(正確には通信教育を少しと
姉の私は大学受験浪人中時の予備校にも行ってますが。)、国立大学
(二人とも生物系、弟は自宅生)に行くことが出来ました。
学費もそれぞれ奨学金(=借金)やバイト、授業料免除で何とか
まかなえました(それでも学部時代は奨学金では足りず、月6万円ほどの
バイトをした)。
 しかも私は修士、博士と奨学金を借り続けて学生をしています。
貸間(札幌でも家賃2万円以内)に住めば、何とかなるんですよ。
アパートに住めなければ寮だってあります。

> それで、私のまわり(つまり地方)では、大学に行くかどうかは、本人の
> 能力よりも親の経済力によって決まっています。親に経済力がない人
> は、小学生の時点で進学をあきらめるので、その時点で勉強なんか放
> 棄してしまいます。
>
>  #階級社会化は既に完了しています。

これ以上学費が上がったり、塾依存型の教育体制になっていけば、
確かに私たちのような家庭の子は大学に行くことは出来ません。

 それに進学校や大学の少ない地方では、親の経済力次第と
思われるかもしれませんね。
でもあきらめることなく制度を活用して欲しいと思います。
私は下手の横好きのようなタイプで、決して出来が良くはないのです
が、それでも機会を与えられています。

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大川あゆ子 
〒060-8589 札幌市北区北9条西9丁目
北海道大学農学部昆虫体系学教室
TEL 011-706-2486; FAX 011-706-4939
E-mail: ayukawa@res.agr.hokudai.ac.jp


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