[BlueSky: 1979] Re:1974 少年犯罪


[From] "SUKA, Takeshi" [Date] Mon, 15 May 2000 21:28:06 +0900

みなさん 
     須賀です。

小宮さん:
> いったいなんでこんな状況になってきているのでしょう?
> 確かに栄養素の欠乏だけが原因ではなさそうです。な
> にか現状の社会構造に問題が生じてきているに違い有
> りません。実際、加害者である彼らを愚かだと批判する
> のは簡単ですが、彼らは彼らなりに真剣に考えているの
> だと僕には思えてなりません。

わたしは、日本の社会が失敗をみとめない社会であることが
気になります。もちろん、犯罪に刑罰は必要だと思いますが、
それ以外の生活上のささいな失敗でも徹底的にたたいて立ち
直りをゆるさない雰囲気がある。人間は失敗をおかす生き物
なのに。

もっとも少年犯罪は欧米でも問題になっているそうなので、
わたしがいうことが原因といえるかどうかはわかりません。

自分たちをとりまく状況にどうしようもない不満があると、
つい辛辣になってしまいますし、そのようにふるまわないと
逆に不安になるひとたちも多いのかもしれません(わたし
自身、身におぼえがあります)。つまり、ささいな失敗を
したひとたちをきびしく批判することしかできないひとたち
自身も、そのひとたちにふさわしいあつかいをうけていない
のかもしれません。

しかし困難な状況にあるときこそ、どうすればいいのかを
真剣に話し合い、選択肢を創造し、失敗から立ち直る道を
えらばなくてはいけません。これこそ、勇気のいることだ
と思います。大人たちにそれができれば、それは少年たち
にもつたわるのではないでしょうか。

少年犯罪の原因を考えるというより、わたしは単に自分が
もっている願望をのべてしまったのかもしれません。





Takeshi SUKA
Nagano Nature Conservation Research Institute (NACRI)
E-mail: suka@nacri.pref.nagano.jp


▲前の記事へ ▼次の記事へ △記事索引へ △青空MLトップへ

(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。