こんにちは、葛貫です。
小宮さん:
>いったいなんでこんな状況になってきているのでしょう?
私にもよくわからないのですが、以前読んだ
「閉じた世界と開いた世界---主体なき犯罪者たち 」、
「テレビ化する人たち」という田口ランディさんのコラムを
思い出しました。
MSNジャーナルの「田口ランディのいろいろ」というサイト
http://journal.jp.msn.com/worldreport.asp?id=randy&vf=1
から、これらのコラムを読むことができます。
これらのコラムの中にでてくる、
「開かれた精神は、未来へと永遠に移動し続ける曲線を生
きている。だが自分の中に閉じこもり、自分が決めた未来に
だけ向かって生きている人には、それがない。」や、
「決断するために自分をテレビ化しなければならないのは、
身体感覚が希薄化しているからだ。これは、世界中を呑み
込みつつある大きな病なのだが、それを乗り越えるには、
自分の身体感覚が元気だった思春期から子供時代に好き
だった方法で、自分を表現していくことだ。」
ということが、これらの事件に関係しているように思えます。
今は、子供時代から、身体感覚が病んでしまっている、否、
「〜のはず、〜べき」で、身体感覚を無視するように育てら
れてきているのかもしれない、他者とコミュニケーションを
とる術も身につけてきておらず、表現できずに溜め込んでき
た想いを、自分で制御できないかたちで爆発させることしか
できないのかもしれない、と思いました。
子育てをしている親の世代が、既にそうなのかもしれません。
>ちょっと知識のある子供は、そういった「人
>と仲良くしなければならない」という言葉がただの欺瞞で
>あることに気づいているはすです。
「仲良くしなければならない」というよりむしろ、自他の区別
をはっきりつけ、お互いを尊重し、適切な距離を保つことや、
折り合いをつけることを教えた方がいいのでは、と思います。
>結局何がいいたいかというと、そういった理屈でなく、自
>らの感性によって、他の人を愛したり、他の生命をいと
>おしく感じることができるような教育が必要なのではない
>か、と思いました。
同時に、怒りとか、憎しみとかいう所謂ネガティブな感情を
持たない振りをせず、自分が持っているそのような感情と
どう付き合うか、どう昇華させるかを考えた方が良いのか
もしれないとも思いました。
#そのようなネガティブな感情を抱かない人も存在するの
#かもしれませんが・・・・・
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