[BlueSky: 1930] 1912 イメージと実際の効果 下水道編


[From] "Hiroyuki Sagawa" [Date] Sat, 29 Apr 2000 20:03:08 +0900


みなさん、田嶋さん、こんにちは、佐川です。

【田嶋さんwrote1903】
> > ここのところは下水道をされている方がデータをお持ちでしょうから、教
> > えていただきたいのですが。
> > 昔、合成洗剤が問題となったころの論点の一つに、「合成洗剤は下水処理
> > 場の処理効率を落とす」といわれていましたが、今は問題ないのですか?
> > その割には、環境中から非イオン系界面活性剤(POER)が結構検出されて
> > いるし、建設省の環境ホルモン全国調査結果でも、下水処理場放流水から
> > POERの分解生成物であるノニルフェノールが他の環境ホルモンより高濃度
> > で検出されていますね。

【佐川wrote1912】
> 確かに、AE(POER)には、環境ホルモンの不安があります。が、石けんはとい
> えば、BODの除去において不安があるわけです。
> 現時点では、どちらもベストではない。ということは確かです。

訂正します。
ノニルフェーノールが生成されるのは、AEではなくAPEですね。
『Q&A水環境と洗剤』(ぎょうせい)によれば、APEは、産業用が主で
家庭用としては一般的ではない(3分の1以下)ようですね。
ちなみに、我が家にあった、洗濯用洗剤、3銘柄の成分表を確認した
ところ、APEの記載はありませんでした。

下水処理場から検出されるノニルフェノールは、産業排水由来が多
いと考えた方がよいかもしれません。
中澤さんが紹介された、中西さんのHPにも書かれています。
http://env.kan.ynu.ac.jp/~nakanisi/zak86_90.html#zakkan89

中西さんの記事によれば、われわれ自身もかなりのホルモンを排出
するようです。


佐川でした。 


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