[BlueSky: 1905] Re:1895 錆を止める


[From] "Katsumi Tamaoku" [Date] Thu, 27 Apr 2000 18:26:51 +0900




山本さん、

    玉奥です。

玉奥wrote:
>> ところで錆の話ですが、鉄が錆びるということは鉄が
>中略
>> これと同じ効果は、鉄よりも溶ける電位の低い金属を鉄と
>> 接触させておけば、それが鉄より先に溶けて電流を発生
>> させることで鉄が溶ける(錆びる)のが防げます。
>> 代表的な金属として亜鉛がよく使われています。

山本さんwrote:
>そうなのですよね。
>ここで私が疑問なのは、
>さびるために使われる電荷がどれぐらいのものなのか?
>ということで、
>もし、電荷量が少なければ効果無し
>電荷量が多ければ逆に亜鉛が水の中に解け出す(亜鉛イオンとして)
>ということがちょっと心配です。
>
>実際にはコントロール不能ではないかと考えるのですが
>その辺りいかがなんでしょうか???

金属の溶ける電位については、電気化学に弱いのでよくわかりません。
ただ、亜鉛と鉄を接触させて水中におくと、亜鉛が先に溶けます。ですから
鉄の防錆になるのですから、水中の亜鉛イオンは当然増えます。
亜鉛イオンは毒ではありませんからご安心下さい。

>>
>> 磁石を鉄管の外部に装着することで防錆効果があると言う
>> ことなら、微弱電流が発生しているのかもしれません。
>
>これはどうですかね?
>磁界が動いていると電流が発生しますが
>止まっていると発生しないのではないでしょうか???

これは実験してみなければ分らないでしょうね。

>でも、そう考えると、イオンor電子が流れてくると
>その磁界によってイオンor電子が動くって事(力が働く)ですよね。
>動いたイオンor電子が配管回りの金属の酸化反応に影響を
>与えるって事も考えられますよね。

金属が水中で溶けて陽イオンとなる反応は、金属にとっては酸化
された状態であり、発生した電子は還元された状態と言えるでしょう。
だから先に溶けた金属が別種の溶けていない金属を保護している
ことになります。どちらがイオン化しやすいかによります。

だから、金属がとけてイオンとなった状態の中に、別種の金属を
新しく追加した場合には、追加した金属の種類によってどちらが
溶けるか違ってきます。鉄が溶けている場合には、亜鉛やカルシウム、
マグネシウムなどの金属をいれると、それらが溶けて鉄が析出する
ことになります。
銅や銀が溶けている水のなかに鉄を入れると、鉄が溶けて銅や銀
が析出することになります。

なんだか不安になってきました。

では。    玉奥克巳



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