みなさん、こんにちは、佐川です。
下水処理場勤務です。
【葛貫さんwrote】
> 琵琶湖博物館の館長をしていらっしゃる川那部浩哉さんと、小原秀雄さん
> の「対論 多様性と関係性の生態学」(農山漁村文化協会、人間選書228)
> を読むと、川那部さんが、どのような理念や想いを持って、琵琶湖の環境と
> 向かい合っているかが書かれていて面白かったです。
>
> 気付かぬうちに受けているイメージ操作に気を付けなければ、ですね。
「環境に優しい生活」というのに、お米のとぎ汁は捨てないとか、
合成洗剤ではなくて石けんを使うとかがありますね。
それで、下水処理場で働いてはじめて解ったのですが、これらの
ことは、実際には効果のない行為なのです。
#注:下水道の完備した地域に限定します。
#また、大量の下水を処理する都市部では、活性汚泥法が主流
#ですので、それに限定します。
例えば、みんなが石けんを使って米のとぎ汁を捨てないようにな
ったとすると、どうなるのか?
下水処理場が持っているはずの処理能力を発揮できなくなって
しまい、BODの非常に高いまま、河川に放流されることになります。
#葛貫さん達に対しては、釈迦に説法ですね。
「イメージ」と「実際の効果」のズレは、なかなか厄介な問題ですね。
それでは。
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