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[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Mon, 17 Apr 2000 16:12:39 +0900

こんにちは、葛貫です。

ゲンゴロウさん:
>*****質問*****
>「人間は摂取する栄養素によって行動が変化するのでしょうか?」

ゲンゴロウさんが求めていらっしゃる答えからは、まとがはずれている
かもしれませんが、このような見方もあるということで。

細かい数字や、具体的な酵素の名前は忘れてしまったのですが、
肉食が多い西洋人よりも、穀類を主に食べていた日本人の方が、
腸が長ったり、国や地域によって、消化酵素の活性が異なるそうです。
それは、長い時間をかけて、住んでいる地域の風土(物理・化学・
生物学的条件等)と人間の相互作用によってつくりあげられてきた
特性です。

日本人が肉を食べはじめたのは明治以降、特に多く食べるようにな
ったのは、第二次世界大戦以降ですね。長い時間をかけてつくられ
てきた穀物用の消化システムが、肉食にうまく対応できているか、
ちょっと疑問です。炭水化物主体では好都合な腸の長さが、長時間、
腸に止まることにより有害物質が生じる可能性もある窒素、硫黄等を
含んだ蛋白質の消化には不利に働き、代謝産物を通して心身に影響
を与える可能性があるのでは、と思います。
食生活は50年足らずで大きく変化しましたが、身体の方はそれに対
応しきれていないかもしれません。

また、例えば、「〜食の人は、好戦的だ」としても、食性に変化がなか
たら、それに適した、適当に好戦的な気質を制御するような社会シス
テムができているように思われます。(そうでなかったら、生き残れない)

風土に合わない食生活を始めた時に、個人の身体をはじめ、社会的な
混乱が始まるような気がしました。

G7と時を同じくして133ヵ国の途上国グループ(G77)の首脳が集まって
「南サミット」が開かれ、グローバリゼーションが途上国と先進国との南北
格差を拡大していることへの懸念を表明し、先進国が途上国の情報技術
を支援するための「地球知識パートナーシップ」の確立を求める提案を盛
り込んだ「ハバナ宣言」を採択したそうです。(朝日新聞4月17日朝刊)

欧米に追いつき追い越すために、画一的な価値観に染まるのではなく、
各々の風土にあった発展を目指してほしいなと願います。



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