いつも読んでばかりいたのですが、初めて書かせていただく、井本@岡山です。
書こうと思ったのは一冊の本を読んだことがきっかけです。(みなさまの意見
をお聞きしたくて。)
本の題名は「サイレンス・ミレニアム」 立花 隆 中央公論新 です。
本の末にシーア・コルボーンさんとの対談が載っていました。(「奪われし未
来」の著者)
話題は環境ホルモンのことです。精子の減少等の関連や雄が雌化する現象など
いろいろと考えられていますが、ここでは脳の影響を中心に書かれていました。
2点気になりましたので書いていきます。
ある種の環境ホルモンが甲状腺ホルモンの濃度を変化させ、耳の蝸牛管(内耳)
の発育に影響を与えているのではないかということです。この蝸牛管に異常が
起こると聞こえるはずの音が聞き取れず、生きる力が低下するとのことです。
例として、鯨は低周波のシグナルを利用してコミュニケーションを行っていま
すが、低周波が聞き取れなくなり、本来は入って来ないような湾内に迷い込み、
海に戻れなくなり砂浜に打ち上げられて死んでいるのではないかと推測されて
いた。
また、化学物質が脳の設計図を狂わしているのではないかということも推測さ
れていました。(注意欠格他動性障害。アメリカの子供の10パーセント以上
にこの障害が見られる。)学級崩壊とも関係があるのではとのことでした。
20世紀は化学物質(石油生成物等)のおかげで爆発的に人口が増えていき、
豊かに見える生活を手に入れることができたように思えます。
しかし21世紀は目に見える環境破壊に取り組んでいくと同時に目に見えない
20世紀のしわ寄せという”つけ”との恐怖にも取り組んでいかなければなら
ない気がします。
得たものも大きいが、失ったものの方があはるかに大きかった気がします。み
なさまのご意見お待ちしております。
では失礼します。
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Shinji Imoto s-imoto@mx3.tiki.ne.jp
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