[BlueSky: 1779] Re:1776 緑化


[From] "Kikuhiko Mizusaki" [Date] Sun, 16 Apr 2000 22:16:53 +0900

水崎@浦和市在住です。

邑瀬さん、こんにちわ。

> 緑化工学会では今、郷土種とどう付き合うかというのが課題です。特にのり面
> 緑化などに言えることですが、土木工学側の都合で植物が決定されているのが
> 現状です。つまり、ある特定の植物をどうやって定着させるかというよりも、
> ある工法に合った植物を選んでくるというやり方です。植物はあくまで緑化の
> ための材料であって、残念ながら主役ではないのです。

このテーマで、来週の土曜日22日、東京農業大学で、懇話会が行われます。
先月、京都で行われた続きと記憶しております。

郷土種って、何をもって定義されるのでしょうか?
ヒト、イネ、コムギのゲノムが、、、、と言っている段階で、何をもって郷土種、地
域種と定義されるのでしょうか?

確かに、韓国産のヨモギやヤシャブシ、ハギ類を法面に散布することは非常にまずい
と思いますが、では例えば埼玉の法面を緑化するのに群馬産のヨモギでは不味いので
しょうか?明確な違いは、何かあるのでしょうか?
土木の主役ではないのですが、実際に種子供給や吹き付けを行いそれで生活している
業者にとって、非常に悩ましい問題です。

さらに、種子の散布形態によって、同じ地域と見なす範囲が違うでしょうし、それま
での利用度合いによっても違うでしょうし、
目に見える特徴があれば、より判りやすいのですが、現在の状態では非常に概念的で
とらえどころがありません。
何よりも、明確な差でないので、積算上区別されることが非常に難しいのが現状で
す。会計検査上、問題あるようです。

> 最近になって、より周辺環境に近い緑化について検討されるようになりました。
> しかし如何せん、1回の試験をするのに5年とか10年かかるので、まだまだ模
> 索状態といったところです。一方で、新しくできる高速道路は山中を突っ切っ
> ているのがほとんどで、今までよりも大規模なのり面が次々に作られています。

現地の種子採集など行われているようですが、種類毎に採集する時期が違い、
時期の違いが判る職人が非常に少ないのが現状です。
この種の仕事に対し、設計単価が低いので採集は、ボランティアで行っているのが現
状です。
この種の仕事に対して、正当な労働代価が払われるようになればと、常日頃思ってお
ります。


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