[BlueSky: 1776] Re:1775 緑化


[From] Akifumi Murase [Date] Sun, 16 Apr 2000 19:00:33 +0900

邑瀬です。

和尚さん:
> 排気ガスに強い街路樹が人間の危機感を麻痺させている点も見逃せないと思う。
> 米国のアトランタではのり面緑化のために輸入された「葛」が大きな樹木を覆い尽
> くしていることをみたことがある。人間の浅はかさを示すモニュメントである。
> こんなに材料があるのに我々はまだ十分賢明では無いらしい。

緑化工学会では今、郷土種とどう付き合うかというのが課題です。特にのり面
緑化などに言えることですが、土木工学側の都合で植物が決定されているのが
現状です。つまり、ある特定の植物をどうやって定着させるかというよりも、
ある工法に合った植物を選んでくるというやり方です。植物はあくまで緑化の
ための材料であって、残念ながら主役ではないのです。

最近になって、より周辺環境に近い緑化について検討されるようになりました。
しかし如何せん、1回の試験をするのに5年とか10年かかるので、まだまだ模
索状態といったところです。一方で、新しくできる高速道路は山中を突っ切っ
ているのがほとんどで、今までよりも大規模なのり面が次々に作られています。

以下、余談です。

> 爆弾発言かも知れませんが、あれは見つけ次第食べるべきでしたね。筋肉がつぶれ
> た野生動物が自然に帰れる可能性は最初からわかっていたはずだ。人情はわかるが、
> 一説では捨ててしまったというでは無いですか?もったいない(和歌山出身)

私も食べるべきだと密かに思っていました。ほかの生き物の犠牲の上に私たち
の命は成り立っているということを、身をもって実感できるまたとない機会だ
と思いました。かわいそうだからと葬ってしまうのは本質を見ておらず、教育
的にもよくないですね。


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