小宮さん、佐川さん、中澤さん、みなさん
須賀です。
その話はもうやめんカァ〜! とどやされそうなテーマですが(笑)
意外に関心が高いようなのでもうちょっと情報提供します。
小宮さん(1750):
> 単なる思いつきですけど、将来の食料危機に備え、動物性たんぱく質
> の確保のために、昆虫の養殖をする、というのはどうでしょう?
わたしの手元に、
三橋淳編著『虫を食べる人びと』(平凡社)1997年
という本があります。まだよんでませんが、「はじめに」をひらくと
次のようなショッキングな記述が・・・
「人類が地上に出現した頃のヒトの主食は昆虫だったといわれている。」
人類学にくわしい方、解説していただけないでしょうか?
「世界の人口は二一世紀半ばには現在の約二倍の一〇〇億のオーダー
に達するということである。・・・そこで新しいタンパク質源が必要
になる。・・・そこで昆虫のなかから未来のタンパク質源にできるも
のは何かということで、今、各国の研究者が検討を進めているのであ
る。一九九五年の九月に北京で農業における生物多様性に関する三日
間の国際シンポジウムが開催されたが、そのうち一日は昆虫食に関す
る発表と討議に当てられた。」
ということで、小宮さんの思いつきはかなり現実味のある話として
検討されている可能性があります。
佐川さん(1644)が紹介された
ヴィンセント・M・ホールト『昆虫食はいかが?』(青土社)1996年
は後半につけられた小西正泰さんによる解説・書誌解題(文献紹介)
が充実していますね。
須賀(1666):
> > 「ごとうむし」(カミキリムシの幼虫)
> > を食べました。ごとうむしをフライパンでいためて塩をかけたもの
> > はおいしかったです。中澤さんもどう?
中澤さん(1678):
> 確かにおいしそうですね。ただ,ぼくが思うに,パプアニューギニア
> でサゴでんぷんと一緒に焼いたサゴ甲虫の幼虫が美味だと感じるのは,
> 伝統的には塩や乳製品がないところなので,クリーミーなうまさに
> 飢えた状態になったからと思います。
小宮さん(1750):
> 後は、それを一般的にするには、消費者が受け入れるようなイメージ作
> りが大事なんでしょうけど。
僕が食べたごとうむしは、塩味とクリーミーな舌触りがとけあって、
意外に「ヤング向きの味」(?)かもしれないと思いました。
Takeshi SUKA
Nagano Nature Conservation Research Institute (NACRI)
E-mail: suka@nacri.pref.nagano.jp
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