[BlueSky: 1735] Re:1732 コンポストと紙あるいはコスタリカ (1: 番外の 2?)  トイレにて


[From] Kimio OTSUKA [Date] Wed, 12 Apr 2000 13:23:37 +0900

大塚です

鈴木さん、早速ありがとうございます。


鈴木さん[BlueSky: 1732]:
> 紙の質が悪かったり(今の日本のペーパーと比べて)水圧の関係などで、下水
> が詰まるのを防ぐ意味も大きいようです。というのも、下水が垂れ流しになって
> いる所もありましたから。

 なるほど、そういう理由が主なのかも知れませんね。

> 私の実家では、昔はトイレットペーパーではなく、束になった四角い紙(「落
> し紙」でしょうか)を使っていました。今ではあまり見かけなくなってしまいま
> したが、あれは今で言う再生紙だったと思います。ちょっと灰色がかっていて、
> 独特の匂いがした記憶があります。

 私も記憶があります。私の実家でもトイレが水洗になるまではそうい
う紙を使っていました。硬かったので、使う前にちょっと揉んでいまし
た。昔のくみ取り式のトイレは悪臭だけでなく、ハエなどの衛生害虫の
繁殖場所でもあったので利便性以外の点からも水洗→下水という処理の
方が良かったと思いますが、そのために増えた環境負荷も多かったのだ
と思います。今ならむしろ各家庭で処理するシステムが可能なのかも。

> 再生紙にどんな成分が含まれているのか、漂白具合でどの程度環境負荷が異な
> るかはわかりませんが、少なくともケナフのティッシュよりは良いような気はし
> ます(あくまでも感覚ですが)。

 なにやらケナフが環境教育あたりで流行っているようですね。
http://www.ne.jp/asahi/doken/home/charoko/kenaf/index.htm
 等で批判されています。2酸化炭素の固定のためならば、バイオマス
が重要ですので、樹木を植えた方がよいです。[160]の「裸地税」の提唱
はこの文脈にもつながります。森林の保護が目的であれば、工業的な利
用がきわめて難しく当の製紙業界が受け付けないケナフの栽培は効果が
ありません。製紙を含めて紙が植物を加工して作られるのを学ぶのであ
れば、コウゾやミツマタのような在来の種を使って古来の手法にのっと
って人力で紙をすいた方がよい。
 わざわざ外来種を持ってきて校庭に植える必要はないし、ヨシなどの
植生を壊してケナフを植えるなど論外であるというのが私の考えです。

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