[BlueSky: 1702] 資料の紹介


[From] Sawaguchi Yuji [Date] Sun, 09 Apr 2000 14:06:08 +0900

澤口@大崎です。

小宮さんは書きました:
>そういった放牧がされているとは知りませんでした。今も行われているのでしょう
>か?僕が最近読んだ本では、最近の大規模畜産システムでは、飼料として草ではな
>く、大豆やトウモロコシなどの穀類を与えているそうです。その方が、草で飼育す
>るよりも3倍程早く体重つき、経済的にも合理的だということです。もちろん、こ
>れは飼料が安く供給されるということが前提になります。
アメリカやオーストラリアでは日本向け牛肉を作るようになった頃から穀物飼料を
与えるようになりました。
日本では数十年前から穀物飼料を与えています。自然放牧だけですと非常に健康な
牛ができるのですが、まったくサシが入りません。全身すね肉ですね。
放牧専用牛の日本短角とかヘーフォードという品種があるのですが、日本人の食覚
ではゴム草履みたいなステーキですから、全く売れません。
昔は魚粕(干し鰯を砕いた物)まで与えていましたが、今はあまり見かけません。
ビーフイーターと言われる英国では、羊や牛の骨、脳髄、内臓まで粉末にして与え
ていたのですが、その結果が例の狂牛病騒ぎですね。
短期経済的にはメリットがあるようですが、こういう濃厚飼料で肥育した牛の内蔵
は人間で言えば成人病のオンパレード。癌あり肝硬変あり心臓肥大ありですから、
一度みると食欲なくなりますよ。(ブロイラーの内臓はもっとひどい)
体が衰弱して出荷前に病変が出ては大変ですから(病牛は売れない)、抗生物質をが
んがん与えたりするわけです。

>昨日電車の中でマクドナルドの広告を見ましたが、マクドナルドはこれから平日は
>いつも半額で、ハンバーガー65円、チーズバーガー85円だそうです!ファースト
>フード業界も生き残りをかけて、熾烈なコスト合戦が続いているんでしょうね。そ
>れにしてもこの値段はすごいですよね。もしこれが学生時代だったら、僕は毎日ハ
>ンバーガーを食べていることと思います。
発展途上国では、このコスト押しつけは形を変えたプランテーション、旧植民地支配
そのものの経済体制化を意味します。つけあわせのポテトも、輸入されるのは地下塊
茎部の加工品だけですから、現地では地上部にどれだけ農薬をぶっかけてるんだか。


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