[BlueSky: 1688] Re:1612 食生活の変化


[From] yuichiro komiya [Date] Fri, 7 Apr 2000 14:05:08 +0900

こんにちは、小宮です。

引き続き食料自給率の件ですが、

小宮wrote:
> 30年で、米の消費量は60%に減少、代わりに肉類は280%、油脂類は230%まで
> 増加しています。他はさほど変化がないので、米を食べなくなった分、肉、油脂
> 類の摂取が増えたということでしょう。1965年は、総摂取カロリーの1/2弱を米
> からとっていたので、水田も多く必要だったが、だんだん皆の米消費量が減って
> いったため、米が余り、生産を抑えて米の価格を安定させるため減反せざるをえ
> なくなった。そして、足りない畜産物の飼料を、海外から輸入するようになって
> 自給率が下がっていった、

そういえば、もともと日本は魚、コメを中心としたエネルギー負荷の低い、
持続的な伝統的食文化を持っていたはずです。食料自給率の低下は、
消費者が、この伝統的な食生活を捨てて、エネルギー効率の悪い(多く
の輸入飼料を必要とする)肉、油脂類中心の食生活にシフトしていった
ことが大きな要因のひとつと僕には思われるのですが、なぜこのような
食生活スタイルのシフトが起こったのでしょう?

ひとつには、タンパク価の高い肉のほうがおいしいから、ということもあ
るかもしれませんが、肉製品の価格の低下も大きな要因ではないでしょ
うか。僕が子供のころは、肉はまだ贅沢品で、そんなにいつも食べられ
るものではありませんでした。今では、ハンバーガー1個100円以下、
ほうれん草一束買えば、ハンバーガーが3個食べられる。これではみん
な肉中心の食生活に移るでしょう。

肉の値段が下がったのは安く肉が輸入されるようになったからだと思い
ますが、海外でここまで安く肉が生産できるのは、厳しい国際競争にさら
された結果、畜産業や飼料の生産が大規模化、高効率化していったか
らだと思います。

それでは、日本が食料自給率をあげるには、コメや野菜、畜産を大規模
化させて、海外に負けないくらいの国際競争力を付け、価格を引き下げる
べきなのか?それとも輸入米に高い関税をかけて、国内の農産物を保護
すべきなのか?うーん…



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