邑瀬です。
澤口さん、農家の方のご意見が聞けてうれしく思います。
澤口さん:
> わたしの物言いに棘がありました。お詫びいたします。
いいえ。実際に作業をご存じの方からすれば、発言が「気軽に」感じられても
仕方がないと思っています。作業らしい作業もしたことがない人間がいうこと
ではないのかも知れません。これは十分自覚している点で、私自身もいずれ真
剣に農作業をするつもりです。(すでに農家の方に受け入れの承諾を得ていま
す。)いろいろ聞いてはいますが、やってみないと分からない、理屈ではない
ことがたくさんあると思います。危険なので「農薬散布の作業だけはやめた方
がいいよ。」と言われています。
> でも、例えば、「証券会社にいって株の売り買いを実際に端末で少しさせてもらう」
> とか、「寿司屋にいって大トロをさばかせてもらう。もちろん切った分は金を
> 払う」といった発想は絶対出てきませんよね。農業に限って、その、「ちょこっ
> と仕事させてもらう」という発想が他の職業でなく農業には気軽に発言できるの
> は、
> ・何となく農家に親近感がある
> ・農家の仕事は素人でも構えずに手が出せる
> のどちらでしょうね。
そうかも知れませんね。教育的立場に立ったとき、「ものづくり」は「農業」
に限らず、「製造業」でもいいと思います。しかし、製品はなくても生きてい
けますが、食べ物はそうはいきません。そこに、ほかには代えられない大切さ
があります。
> このことは生徒さんにも考えていただきたいと思います。
> 農家の土地に対する思いは山間部の耕作放棄地とはいえ、都会のサラ地とは違い
> ます。ほとんど人生と一体化していますからねぇ。金銭的な価値だけではない
> のですよ。
なるほど。すごく重い言葉です。
> 自然のものは自然にかえすのもよろしいのではないかと。
> (中略) 現在の状態を荒れたとみるか、豊になったとみるか。
「踏み絵」的問題ですね。正直に言いますと、「豊かになった」と私は思いま
す。しかし、そのかわりに別のどこかで歪みが来ているとしたら... というこ
とです。
[1648]より:
> 食料に関して農家がオピニオンリーダーになれないのは、何か構造
> 的な問題なのでしょうか。
「流通」が主導権を握っているのが大きいと思います。(これは製造業にも当
てははまることです。)でもこれからはインターネットの時代です。直に市民
にアピールしたり、自由に発言できますね。
では。
(注)この記事が最新である場合,上記「次の記事へ」はデッドリンクです。