一ノ瀬(尼崎市)です。
ものすごく遅いレスになってしまいましたが、ようやく返事できます。
後藤さん、コメントありがとうございました。
後藤さん<
ぼくは基本的に日本人の民度を信頼していません。以前ごみ
焼却の小型分散化でも、ここが一ノ瀬さんとぼくの決定的な意見
の分かれ目になったと感じています。
>
そう言われれば、確かに、私の場合、人を信じすぎているかも知れま
せん。
ただ、後藤さんと私の大きな違いは、後藤さんが、「完全」を求める
のに対して、私が「今よりマシになるならいいじゃないか」的な、完全
を求めない点にあるのではないかと感じています。
塩ビの例で言えば、確かに後藤さんが指摘する通りで、それなりに適
正にリサイクルされるものがある一方で、一部、野焼きされたりする部
分も出てくるかも知れません。
けれども、塩ビを使うことによって、電気配線の信頼性が増して、電
気火災の発生率が低減できるのであれば、トータルでは燃焼に伴う有害
物質の放出が減らせるかも知れません。無論、完全にはほど遠い。けれ
ども、それでもいいじゃないか、と考えるわけです。
こういう考え方では、なかなか汚染をゼロにすることは出来ません。
けれども、その代わり、実社会との軋轢を減らし、環境改善の運動を、
持続できるという利点があります。
逆に強い権力で強制した場合、反動が心配です。
私と後藤さんのもう一つの大きな違いは、「権力」というものに対す
る警戒感の差にあるのではないかと思います。
後藤さん<
「環境独裁権力」を指向しているようだという指摘は、ある意味的を得
ています。
>
強力な独裁権力は確実に誤りを犯します。
昨今、官僚の不敗や誤りがあげつらわれることがしばしばですが、彼
ら官僚と我々一般市民の間にある本質的な差は、「強大な権限を持って
いるか否か」の一点に尽きます。
故に、NPOやNGOの方々が、強力な権限を保有すれば、結局今の
官僚と同じ事−−或いはそれ以下−−の事をし出すことは間違いありま
せん。
私はそこまで、日本人の民度を信頼していないということです。
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