[BlueSky: 1561] Re:1559 +遺伝子操作と農薬


[From] Akifumi Murase [Date] Fri, 17 Mar 2000 14:09:51 +0900

ムラセです。上村さん、こんにちは。

>  そこでは、稲の組換え種子は、強い除草剤を散布しても、枯れずに生き残
> るものです。普通は、強い除草剤を使うと稲まで枯れてしまうので使えなかっ
> た。そしてその農薬耐性は特定の除草剤に対してだけなのです。

これは確かコシヒカリの遺伝子が米国の企業に特許とられて云々という話たっ
だと思います。私もテレビで見ました。(ササニシキ?)

>  また、組換え種子は実がなっても次の年の種子としては使えない

イネはまだ違うと思いますが、ほとんどの野菜は"F1"といって、できた種子が
使えません。農家の人は毎回、新しい種を買わなければなりません。種会社は
それで利益を得ています。ひどい話のように思いますが、品種改良する側の立
場に立つと仕方ないかなという気もします。

> 一般の人で組換え食品に反対したり、不安を持っている人は、大体この辺に
> 根拠があるのではないでしょうか。

ほとんどの人は、毎日食べるので反対しているのではないでしょうか。そこま
で考えている人はむしろ少ないのでは?

> 上記のような、種子が第3世界どころか、日本
> の農業に根付いたら結果的に、日本の農業の自立性はなくなってしまう。
> だから、組換え食品に反対し、日本の農業を守ろうよ、ということです。

うむ、日本の農業を守りたいならばまず、少々高くても、見栄えが悪くても国
産ものを買うべきだと思いますよ。

> こういった考えは、一方的に偏った知識の上に成立しているのでしょうか。
> 農薬耐性の組換え種子はほんのちょっとで、多くは農薬を減らすための
> 技術なのでしょうか。
> ・・・農薬もいらない、種子も取れる、収穫も増す、そんなものを作って企業は
> どこで利益を得ようとしているのでしょうね・・・?

技術は使われ方によっては毒にも薬にもなりますね。また、[1459]でも書きま
したが、途上国での需要しか見込めないものに対しては、技術的に可能であっ
ても実現されにくいことがあります。有用な技術であっても、社会が本当に必
要としているものに必ずしも答えているとは限らないですね。


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