[BlueSky: 1558] Re:1555 人口、除草剤


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Fri, 17 Mar 2000 11:39:18 +0900

こんにちは、葛貫です。

小難しいこと言うわりに自分がやっていることは、ゴミの分別と省エネ位という
ママ・チャリに子供乗せて走っている、何処にでもいるおばさんです(^^ゞ。
MLの世界は文字が媒体なので、文字から文字へと、どんどん思考が抽象的
になり、現実離れした理念の世界になっちゃって、すみません。
でも、日頃の行動の根源(?)になっているものをつかまなければ、その日暮らし、
その場だけの行き当りばったりの脈絡のないものになってしまうと思うので、もう
ちょっと。

識さん、フォロー、ありがとうございました。
先日、小原秀雄さんと川那部浩哉さんの対論「多様性と関係性の生態学」を
入手いたしました。自己家畜化、自己ペット化という見方でみると、世界が
また違ったものに見えてきます。

>葛貫1538
> 人口の方を環境収容力に合わせる方向へ向かった方がいいような気
>がするのですが・・・・・。
>>

一ノ瀬さん:
> 究極的には、人口の抑制しか解決手段はないと、私も思います。
> でも、どうやって実現したらよいのでしょうか?

今の状態で放っておけば、資源を巡る戦争や、地力の低下、環境の悪化等
によにより、何年か、何十年かのうちに、自然に人口は丁度いいところに落
ち着くことになるのだと思います。できれば、大きな混乱は避けたい。
で、今度、和尚が座長をなさるシンポジウムに、
>今現在直面している食糧難に何らかの対応策を講じながら、ゆくゆくは、環境
>収容力に適合した人口に持って行く必要があるのは確かなことだと思います。
>長期的な見通しをたて、社会的な混乱を最小限にできるように、ある程度コン
>トロールが効く状態を保った、なるべく穏やかな変化を企画してほしいと願いま
>す。と書き、たちまち、
>フォローアップに横山さんが書いていらした、「個人の幸福追求にすら科学的
>正当性をついつい求めてしまう心理の方になにか空恐ろしい物を感じる。」
>ということ、本当にそうだと思いました。
と矛盾するんですね。と、行き詰まってしまいました。

相澤さんが、書いていらしたように、実際の各ユーザーがどちらを選択するのかと
いうことで、現状の世論は変わり、業者の対応も変わってきます。

一般市民というと、とても非力な感じがしますが、社会を作っているのは、一般市
民の選択です。その選択を左右するのは、本人の意思かもしれないし、誰か/何
かや、本人が持っている無意識の傾向(エゴ、諦め、いい加減さ等々)に繰られて
いたり、育ってくる間に上の世代から植え付けられた「世の中なんて、こういうもん
よ」と思い込みだったりするのかもしれない。
それを、意識的に見直し、自分が望む未来はどんなものなのだろう、そのために、
今、できることは何なのだろうと、考えながら選択することが大切なのだと思います。
同じ失敗は繰り返えさないように、自分が持っている心と頭のブループリントを見直
し、修正し、試行錯誤して行くことしかできないのだと思います。
ISO14000シリーズについても、消費者側が意識的に評価できるようにならなければ、
何の役にも立ちません。

私がGM導入に消極的なのは、農薬系のGMは、今、抗生物質が抱えてる問題と同
じ質を持つのではないか、と思うからです。

先日、抗生物質に関するドキュメンタリーが放送されていたのですが、その中で薬品
会社の人は、「どの位の期間のうちに、どのくらいの頻度で耐性菌が出現するか調査
せずに新しい薬を発売している。そんなことしていたら莫大な費用と時間がかかって、
それが発売される薬に上乗せされたり、早急に必要としている人がいるのに発売が
遅れることを消費者は歓迎しないでしょう。」というような詭弁をふるっていました。
除草・防虫等、農薬系のGM技術にも、耐性を持つものの出現とのイタチごっこが
生じ、GM種子の生産者側がこの薬品会社のような対応をするとしたら悲惨なことに
なるのでは、と思います。一度その技術が導入され、生産体制、流通体制が出来上
がってしまうと、それ自体が大きな慣性を持ち、方向転換は容易なことではなくなりま
す。その方向へ走り始めてしまう前に、甚だ実現困難に思われる自制等も含めて、
食料不足に対応する他の方法も模索した方がいいのでは、と思います。

ではでは。












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