みなさん
須賀です。
遺伝子組み換え生物の環境面からの取引規制をさだめた「バイオセイフ
ティに関するカルタヘナ議定書」が、今年の1月に採択されました。
これは1992年の地球サミットで署名された「生物の多様性に関する条
約」にもとづいて具体的な輸出入規制の内容をさだめたもののようです
(実はよくしらない)。
これは「気候変動枠組み条約(地球温暖化防止条約)」にもとづいて
「京都議定書」がさだめられたのと似たようなもんだ、とあるひとに
ききました。
このバイオセイフティ議定書の採択の経緯についての解説記事が、
朝日新聞社の科学雑誌「サイアス(SCIaS)」2000年/04号の
31〜33ページにでています。
赤坂清隆. 遺伝子組み換え生物取引規制 モントリオール会議.
暁の議定書採択に「妥協派」日本が貢献.
というタイトルです。執筆者の赤坂氏は、モントリオール会議日本政府
代表だそうです。
遺伝子組み換え作物の
・輸出国側=規制反対派=米国、カナダなど
・輸入国側=規制推進派=EUや途上国
が対立して議論が膠着し、
・「妥協派グループ」=日本、スイスなど
の提案と調整でようやく決着した、という経緯だそうです。
今回の議定書は「環境」面での安全性に関するもので、「食品」としての
安全性については、「3月中旬から千葉・幕張で、国連食糧農業機関(FAO)
と世界保健機関(WHO)合同食品規格委員会の特別部会で議論が始まる。」
とのことです。日本は議長国になるとのことです。
ご参考になればさいわいです。
Takeshi SUKA
Nagano Nature Conservation Research Institute (NACRI)
E-mail: suka@nacri.pref.nagano.jp
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