一ノ瀬さん、みなさん
こんばんは。後藤@環境NPO研究会です。
一ノ瀬さんの指摘の通り、あの循環試案では数値目標を採
用しています。もし温暖化などの手法を取り入れるとすれば
(直接ではなく考え方)、課徴金やデポジット、またはその組
み合わせになるでしょう。特に課徴金は、環境税と違い税制
でない経済的手法ですから、融通が利くし今後廃棄物に限ら
ず環境分野での活用に期待したいところです。
そこらへんの手法を前面に出すのはいいことだと思います。
ただ、焼却の段階的放棄は、原発と同じで進めていくべき
だと考えます。これまであまりにデメリットの多かった処理で
すから、今後いかに技術が進歩しても、「不信」が強すぎて、
敗者復活は認められないでしょう。そのためにも上流での経
済的手法の導入が必要です。
「環境独裁権力」を指向しているようだという指摘は、ある意味
的を得ています。実は、あの試案は「都条例市民案」を国向け
に作ってみたらどうなるか、という遊び感覚が基本にあります。
「都知事」の権限が強い条例案を土台にすると、ああなッち
ゃうんですね。これは大きな反省点です。
それから、バーゼルを引き合いに出したのは一例ですからそ
う深い意味はないのでご勘弁下さい。必要なら全文ペーストし
ますが、疲れるからやめましょう。基本的にザル法をどうするか、
が大事ですね。
>焼却処分しない以上、耐久性などから塩ビが好ましいので有
>れば、使うことに何の問題もないと・・・
ぼくは基本的に日本人の民度を信頼していません。以前ごみ
焼却の小型分散化でも、ここが一ノ瀬さんとぼくの決定的な意見
の分かれ目になったと感じています。
こまかい技術論や政策論は、語り合ってみれば「なるほど」で
解決するものですが、ここだけはなかなか相容れないところかも
しれません。塩ビが完全にクローズドで循環利用されれば文句
ありませんが、いったん市場に出れば、もうどう処理されるかわか
ったものではありません。不適正処理を防ぐには、罰則を強化し、
数値目標を明確にし、監視を強化しなくては当面無理でしょう。
環境先進国といわれるドイツですら、廃車の不法投棄が跡を絶
たず、ある時はフランスに産廃を不法投棄したりしてたんですから。
でも、信じたくないわけじゃないんですよ。これは信じてください。
話がムチャクチャそれますが 「信頼」とは不思議な感情です。
今ぼくはケンウッドのステレオで、先日グラミー賞を8部門取っ
たサンタナのCDを聴いています。ぼくはケンウッドの開発担当者
にも、無論サンタナおじさんにも会っていません。でも、かれらを
はじめから「信頼」してステレオやCDを買い、何度聴いていても
裏切られることはありません。
ごみ処理にもこういう感覚で接するようになれればいいんですが。
どうもイケナイ事例が多すぎますね。
>「これ、誰が実施するんだろう?」
わかりません。ぼくが言いたいのは、百人いれば百人の、一億
人いれば一億人の「私案」や「試案」が出てくるべきで、それをこ
んな風に叩いていくうちに、角を落とさない程度に妥当な線に落ち
着いていってほしい、と思います。
近く他の市民案を公表している方々と会って話す予定です。その
時までに改善点を考えてみます。
ではまた。
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後 藤 隆 [ Takashi Goto ]
[mailto:takapi-@sf6.so-net.ne.jp]
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