[BlueSky: 1478] 遺伝子操作と農薬


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Tue, 7 Mar 2000 21:15:30 +0900

こんにちは、葛貫です。

星野さん【1474】:
>(バイオ研究者は、消費者のGM食品に対する反応にかなりとまどいがある。
>いや、とまどいではなく原発論争にも似たような現象として、専門家が、消費者
>を「無知なるもの」と捉えている帰来がある。安全性を示せないのに、消費者に
>「安全性を示せばよい」というのは、消費者を馬鹿にしているとしか思えない。
> 隔離ほ場で安全性を試験するらしいが、日本のどこに隔離されるような場所が
>あるのだろうか。)

表示の問題で、EUや日本は全面表示を求めていますが、米国は、全面表示には
否定的な態度をとっています。他国に売ろうとしているものですから、通り一遍でも
安全性は確認されているのでしょう。(でなければ、ひど過ぎる。)
それなのに、全面表示を拒もうとする所に、消費者の側としては、胡散臭さを感ぜ
ざるを得ないのですが・・・・・・。
米国は、何故、全面表示を拒んでいるのでしょう?
米国内ではGM食品は受入れられているのでしょうか?
米国内で消費される食品のどの位の割合をGM食品が占めているのでしょう?

山崎さん【1475】:
>以前、「アフリカで起きていた環境破壊に対し、欧米の環境保護団体が
>大きく反対活動をしたが、そこで暮らす人々の生活はまったく無視されていた。」
>という 話しを聞いたことがありますが、まさにそういうことですね。
>GMはともかくとして、少数の企業が力を持ち、世界の農業が支配されるような
>ことになってはならないと思いますが、それで貧困から抜け出せるかもしれない
>と考える人もいるかもしれませんね。

昨年の9月にDDTの使用禁止について、話題にしたことがあるのですが、所謂
先進国の都合(「正義」と言うほど高級じゃないかも)で、発展途上国を振り回して
しまう現実があるように思われます。強いる変化に見合うだけの教育活動や現地
での労働や、物的・経済的な援助を伴わない「口出し」は小さな親切、大きな迷惑
なのかもしれません。また、「援助してやるから、こちらのやり方(文化)に合わせ
てもらうよ。」というのも、かなり下品だなと思います。

別の話になってしまいますが、
【オーストラリア】先住民土地権の判決一転、アボリジニに資源所有権認めず ( NNA )
http://news.yahoo.co.jp/headlines/nna/000306/int/03000000_nnaint009.html
という記事の中に、
アボリジニ(オーストラリアの原住民)に対する(移住してきた白人の)過去の過ちは
認めるものの、それが現在のアボリジニにどのような影響を与えたかについては認
識が低い。「過去の罪を現在の基準で判断することはできない。われわれが罪を犯
したわけではないのに、謝罪する必要があるだろうか」との考え方だ。
という部分がありました。

先代のやったことの責任を、その時、生まれてもいなかった自分達がどこまで負う
必要があるのか、責任の所在をはっきりさせる習慣があるのだと思いますが、日本
人と欧米人(一部の?)は大部、価値観が違うようです。



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