[BlueSky: 1443] Re:1442 アオコ


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Wed, 23 Feb 2000 17:24:00 +0900

こんにちは、葛貫です。

相澤さん、ていねいな解説、ありがとうございました。

>例えば夏季は、鉛直方向の水の循環が停滞します。水の表面部は植物
>プランクトンが盛んに活動するため、低層部は溶存酸素が不足します.
・・・・・中略失礼・・・・・
>この栄養塩の溶出をなんとかしなければ、アオコの発生は抑えられま
>せん.これに目をつけて海外では、薬剤で底泥からの栄養塩の溶出を
>防止したり、底から曝気する試みもされています.

内海や湖沼では、この栄養分が分解する時に貧酸素状態になり、魚介
類や底生生物の大量斃死が発生するそうです。
沿岸の魚介類養殖場では、過密飼育や過剰給餌により悪化した底質環
境を改善するために、底質改良剤やカキの殻をまいたり、浚渫・覆砂をし
たり、イトゴカイに有機物を食べてもらおうとしたり、いろいろな対策が講じ
られているようです。養殖業のあり方も、水の交換速度や浄化能力等、場
の環境収容力に見合った利用法を検討する方向へ移ってきているようです。

> 富栄養化した水や、有機性の工場廃水など、今の技術をもってすれ
>ば必ず有効利用できると信じています.私も大学にいた当時はそう
>いった技術を確立させるための研究をするのだ! と鼻息荒くして
>いました。

私も学生時代は活性汚泥をいじっていました。
自分の課題は菌体化学物質を指標とした菌叢の解析だったのですが、
難分解性物質を分解する菌のスクリーニング、関係する代謝系の解明、
プラスミドの抽出・導入等々、関心はより細かい方へ移ってしまいがち
で、木(どころか葉っぱ)を見て森を見ずの観がありました。
今は文献を読んで抄録を作る仕事をしているのですが、異なる分野のつ
ながりがみつかると、楽しいです。
いろいろな分野が連携して効率良く問題が解決して行けるようになると
いいな、と思います。







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