[BlueSky: 1373] Re:1365 雇用対策とし


[From] "Hiroyuki Sagawa" [Date] Thu, 3 Feb 2000 14:05:15 +0900

みなさん、横山さん、こんにちは、佐川です。

《横山さんwrote》
> それから,佐川さんが「金属加工業界と建設業界の違い」を
> 問われていましたが,現状では全く違うと考えます。
>
> 理由は,前にお付けした資料にあったと思いますが,製造業で減少している
> 雇用を建設業が吸収している点,つまり建設業では労働力が国内でしか公式
> には賄えませんが,金属加工業では海外に生産拠点を移すことが出来ます。
> その流れが雇用を減少させている一因な訳ですから,巧く言えませんが,仮
> に公共事業として例えば機械発注することには納税者は更に反発するのでは
> ないでしょうか?原発が一種の製造業救済だといい人はしますが,多国籍企
> 業に公的資金の注入なんて話聞きませんね。

金属加工業と建設業の違いは認識しているつもりですし、また、【1357】は、
議論を一歩引いて見るための、一つの例え話のつもりでした。


私の基本的な認識は、横山さんとほぼ同じです。建設業への税金の投入が
厚くなってしまうのは、建設業界の社会的位置を考えればやむを得ないし、
また、そうする方が社会的リスクは小さくなるのではないかと考えています。


職業に貴賤はないと言いますが、現実は、階層化、序列化されていて、
建設業はその序列の底辺に位置しているのです。
そういう現実があるから、建設業をリストラされたらどこにも行けなくなって
しまうのです。
また、転職に際しての自由度を他業種と比べた場合、建設業従事者の方が、
自由度が低いであろうと予想されます。

低学歴者・地方在住者・高齢者の雇用を、より多く吸収しているのが建設業
なのです。

この問題は、高齢者・低学歴者・地方在住者の雇用問題でもあるのです。


> 中央から地方への単調な資金の流れをもう少し小規模自律的にしていくことも,
> この問題の大切な側面かも知れませんね。

石原東京都知事が提案されていることですね。


> この青空MLでも有る意味での「言葉の無力さ」 を思い知ったからです。
>それに引き替え,音楽は直接心に訴えますからね。
> 今までと違った何かを出来るかも知れないと,期待しています。
> 特に十勝の人は,私の作ったHP,見てみて下さいね。

私は、これは、MLという形式の限界だと考えますし、「言葉の無力さ」という
のは、それこそギリシャ時代から言われていた言葉です。

#1月16日の読売新聞に、中村桂子氏と鷲田清一氏と筒井康隆氏と中西
#寛氏の対談が掲載されていたのですが、そのなかで、中村桂子さんが
#「メール上(ML)は、意見の言える場ではあるけれど、議論の場ではない」
#と言っていました。


音楽は確かに心に訴える力を持っていますが、またそれが音楽の限界で
もあります。

そして、音楽もまた、「言葉」なのです。
私たちは、言葉の中にしか生きられない、「困った存在」なのです。


>では,ごきげんよう。

青空MLから退会されるのでしょうか?
そうであるなら、ちょっと残念ですね。


佐川でした。


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