[BlueSky: 1346] Re:1345 雇用対策としての可動堰


[From] "Y.Kuzunuki" [Date] Sat, 29 Jan 2000 11:51:57 +0900

こんにちは、葛貫です。

一ノ瀬(尼崎市)さん:>
> 横山さんや葛貫さんの様に、
>「雇用維持のために(無駄でも)公共事業はやめられない」
>という主張は確かによく耳にすることです。

「やめられない」とは、言っていません。
無駄な公共事業はやめ、公共投資するなら、少しでも、有効な
方向へしてほしいと願います。

>横山さん<ゼネコンは全世帯の25%に波及する>
>の25%という数字は、確かに大きな数字です。
> けれども、裏を返せば、
>「残りの75%は、なんらの恩恵を受けていない」

本当に、恩恵を受けていないのでしょうか?
25%の世帯の家庭が、減給、最悪の場合は失業した場合、
残りの75%に影響しないと言い切れますか?

私は、家内工業のような小規模な工場が密集する大田区で
育ちました。スーパーに勤務している夫から、地元の商工会
の話を時々聞きます。
大手企業の不振、不振だという噂でさえ、一見、関係なさ
そうに見える業種に、どれほど影響するか、わかりますか?

> これに対して、社会保障で1000億円使えば、このような無駄は生じませ
>ん。

> 社会が必要としなくなった土木事業は、規模を縮小して、従業者も別の産業
>に移らざるを得ません。

このような方向の変化を願いますが、急激な一種の「革命」の
ような社会構造の変化を歓迎する者がどれほどいるでしょう。
何故、沖縄は、基地を受入れたのですか?
皆、正論をハイハイと一応承っていても、それを支える土台が、
如何に脆弱なものであるのか、わかりますか?
うまくいかなかった場合、正論を実現できない愚民に裏切ら
れた可哀想な運動家ということになるのでしょうか。

勿論、矢面に立って、正論を打ち出す役割を担う人は、とても
大切だし、苦労も多いと思います。
でも、現実を変化させるためには、もう少し、人というもの、社会
というものに対する理解を深め、方法論を十分に検討する必要
があるのでは、と思います。
時間はかかるかもしれませんが、判断の参考になる情報を提供
すること、良い環境、納得の行く未来を得るためには特定の誰か
を犠牲にするのではなく、誰もが負担を受け持つ必要があるとい
う自覚を促すこと、そのようなことが実現できる体勢を少しずつ
でも整えることの方に、私は興味があります。

環境問題に関心を持ってこのMLに加入したということは、
少なくとも、現状を肯定してはいない、目指す方向は大きく違って
はいないのだと思われます。

異なる場で活動している方の様子や思いを知り、自分の位置を
再確認し、次に進む方向を決め、自分が納得のいく、自分に一番
合った方法をとればいいのだと思います。


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