一ノ瀬(尼崎市)です。
いわおさん<
どうも遺伝子組換え作物に対する批判は的外れなものが多くて、気になりま
す。
>
私には、いわおさんのような詳しい知識はありませんが、同感です。
BTトウモロコシは、農薬という、合成化学物質を作物にふりかける代わりに、
天然物質をつかって害虫を退治する作物なわけです。
これが、なぜ、そんなに、”危険だ”というのか、理解できない。
「遺伝子組み替えも農薬も、一切使わずに作物を作るべきだ!」という主張な
らば筋が通っているのですが、そんなことを言う人は、むしろ例外に属するよ
うです。
スーパーなどで、「遺伝子非組み替え食品」に群がる人たちは、「農薬がた
っぷりかかった食品」に群がっているわけです。
しかも、その農薬が、遺伝子組み替え作物のDNAや毒素よりも、分解しや
すいという保証があるわけでもなければ、蓄積性が低いという保証があるわけ
でもない。
私の目には、オウム食を有り難がって食べていたオウム信者と、五十歩百歩
に映ってしまいます。
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ところで、
いわおさん<
栽培面積の一部に組換えでない普通の品種を植えさせるのは、ひとえに殺虫
剤抵抗性の害虫の出現を遅らせて、BT組換え作物をより長く使い続けられる
ようにするための予防措置であって、組換え作物が危険だとかそういうことと
はまったく無関係です。
>
というご指摘については、若干疑問があります。
BT作物を守るためであるならば、農務省そう指摘するのではないかと思い
ます。
EPAのどの記事を参照すべきか、よく分からないのですが、例えば、
http://www.epa.gov/oppfead1/cb/csb_page/updates/btcorn.htm
を読む限り、EPAは、ターゲットとしていない昆虫が、BTトウモロコシの
花粉から悪影響を受ける可能性を問題視しているようです。
「農薬を使ったら、殺す必要のない虫だって死ぬ」のが当たり前だと思うので
すが、EPAは、BTトウモロコシについては、その当たり前すら許さないと
いうわけです。
なんとまあ、レベルの高い話であることか。
果たして、そこまでする必要が、あるのかどうか。
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